この記事は、らーめん信玄監修 味噌ラーメンを食べた感想を書いています。
津軽海峡をわたることなく、北海道は札幌の名店のラーメンをおうちで堪能できます。
味噌とラードを組みあわせた味わい深く、温かさを長く維持している味噌ラーメンです。
味噌と豚の脂でここまで人は石垣のように強い味わいになるのかと驚きました。
作り方はお湯をわかし、冷凍庫からとりだした麺と具をゆで、あとで味噌スープをくわえればできあがりです。
カップのラーメンぐらいの時間で作ることができます。
一杯のお値段は税込323円です。
スープと麺、さらにチャーシューとメンマ、青ねぎいりです。
らーめん信玄監修の味噌ラーメンは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、北海道の名店の味をおうちでたのしめます。
らーめん信玄監修 味噌ラーメン 実食レビュー
浮かんでいる麺しか見えない味噌色のスープ。
そのスープにいれられている味噌は、信玄のおひざもとである信州の、日本で一番よく消費されている味噌のような香りです。
そして、半透明の肉厚でプルプルっの豚の脂が熱で溶けたような艶っぽい香りが、味噌をおおっています。
また、スープにも細かく分裂した脂がたっぷりと浮かんでいます。
スープを一口飲むと、まず味噌のいい塩梅の塩けがやってきます。
豆が熟し、こなれた塩分の刺激。
そのあとに、豚が本来もつ自然な甘みがゆっくりとひろがります。
そして、おしげもなくたっぷりのラードを鉄のフライパンにいれ、薄切りのタマネギやニンジン、ニンニクなどを弱火でじっくりと炒めたような野菜たちの饗宴ともいうべき滋味が味噌と豚の脂のしたにしこまれていました。
その野菜たちの味わいは、豚の脂をささえるだけでなく、豚の背骨になり、味噌ラーメンの味わいをどっしりと腰の重い味わいにしたてあげています。
みごとに味噌と脂、野菜のバランスがとれています。三本の矢のように一口でうまい、と感じられる絶妙なバランスです。
そして不思議なことに、その三つの味わいのあとから、海鮮系の味わいが、じんわりとしみでてくるのです。
それは、蟹や海老など甲殻類の味噌をすこし焦げめをつけたような、かんばしい香りで、味わいの奥行きを畳三千畳ほどひろげてくれる濃さと、後味をさっぱりとさせる苦味をふくんでいます。
甲殻類の味噌も、味噌の一種か、とひとり納得しました。
また、脂がしっとりとスープに膜をはり熱を逃がしていないのか、ながいあいだホカホカです。
麺は風林火山でいえば、山といった印象です。
がっちりとした麺で、そんじゃちょっとじゃ動かず、のびず、とけず、頑健。
麺の角はしっかりとたち、麺の表面もかっちりとした舌ざわりです。
麺の表面には、とろみのある味噌スープがよくからみます。
麺の表面は、水分をしっかりと乾燥させたガッツのある噛みごたえ。
しかしその表面のすぐしたは、ふわりとした質感です。
そして、もういちど麺の中央はアルデンテのように分子が密集した硬い食感へと変化します。
一本のなかで、縦横無尽に噛みごたえの陣形を組みかえる戦巧者な麺です。
麺を噛むと、あえかに小麦がたっぷりの太陽をあびた甘い香りがふきあがります。
たっぷりのメンマ。チャーシューはもうすこし厚みを、ねぎももうすこし爽やかな香りを残していてほしかったです。
そんなときは、自分でお好みの食材をくわえましょう。
また、王道をいく味噌スープの味わいです。辛くしたり、ニンニクをいれたり自分で味わいを組みかえることも可能です。
実店舗でも色々と味をかえられると紹介されていました。お好みの味わいに調整してください。
300円ちょっとで食べられる味噌ラーメンとしては、異様にできがよいです。
味噌好き、ラード好きであれば、まちがいなく買いの冷凍ラーメンです。
