さぬき丸一製麺 本場讃岐まかないうどんを食べた感想を書いています。
お店のトッピングが思うままに、白いうどんのうえに並べた豪華が絢爛すぎる冷凍うどんです。
ひらひらの牛肉に甘く煮たあげ、元気な緑色のわかめ、桃色と白色のかまぼこ、それらが一杯のうどんのなかにはいっています。

それだけのうどんのトッピングがのせられていても、1食のお値段は税込269円です。

作り方は、お湯をわかし、冷凍庫からとりだしたうどん、具、つゆをいれて煮てつくります。
おつゆは温めておくと、鍋にしぼりだしやすいです。
夢の共演といいたくなる冷凍うどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、豪華絢爛なうどんをおうちでたのしめます。
さぬき丸一製麺 本場讃岐まかないうどん 実食レビュー

どーんとインパクトのある冷凍うどん。これだけたくさんの具材がのせられた冷凍うどんを思いだすことができません。
うどんの香りは、かつおをベースに、さまざまな要素が溶けあい、混ざりあい、たいそう奥行きが深く、厚く濃い香りを白い湯気にふくませています。
昆布と椎茸、カツオ節ベースのおつゆで牛肉を煮たような香りと風味があります。すこし砂糖をくわえ味わいを官能的にしたてあげている印象。
そして、醤油とみりん、日本酒、ちょっと黒砂糖をくわえたおつゆに、油ぬきをしたお揚げをくわえ、落としブタしコトコトと弱火で煮つめたはんなりとした甘い香りも感じられます。
そして、肉厚のわかめからも海の清潔な風味がしみでています。
肉、あげ、わかめ、すべての旨味がおつゆのなかに秩序だってしこまれています。

ひとくちめは、牛肉のおだやかな風味が口いっぱいひろがり、ついでおあげを噛んだときにしみだしてくる油と砂糖が溶けあった贅沢な甘さが追従し、さいごにカツオの磨きあげられた淡泊な味わいが優雅にひろがりました。
わかめの食感はこりッとした心地よい歯ごたえ。冷凍されても、穴があいておらず、ぶりぶりのかまぼこ。
油あげは、やや甘め。ひらひらの牛肉は、ひと噛み、ふた噛みほどすると、ふッと消えるあえかな歯ごたえ。
ひとつ、ひとつの味わいは、けっして濃くない。
けれども、三本の矢が折れにくくなるように、味わいが集まるとおつゆの味わいは、複雑にして精緻に豪奢なものになります。
うどんのおつゆとしては、濃い、くどい、と感じられるかたもいると思います。

そんなときは、青ねぎをのせる、辛い香辛料をふりかけるといい塩梅に調整できるでしょう。
最後まで美味しく厚みのあるおつゆを飲みほせます。

うどんは、しっかりと粉をこねあげ作られたもので、表面には髪一本の傷もなく、つやつやと健康的にひかっています。
しっかりとグルテンが形成されているようで、見ため以上に、ずしッとした実存感あり。
おつゆと一緒にうどんをすすりあげると、豪快な音がひびきわたります。
うどんの表面は、たいそう滑らか。なれども重みがあるので万有引力の法則がはたらきます。
ゆえに、しっかりと力をいれてすすりあげる気概が必要です。
旨味をミルフィーユのようにかさねたおつゆにくるまれたうどんは、そのしたに淡泊の極致ともいえる清新な味わいがあり、おつゆの濃さが中和され、ちょうど釣りあいがとれます。
うどんとつゆだけでなく、たっぷりの具材がのせられて1杯300円もしない冷凍うどん。
たいへん満足できました。
さぬき丸一製麺 本場讃岐まかないうどんは、生協で注文しました。



