この記事は、日清のラーメン屋さん 函館しおを食べた感想を書いています。
長年にわたり塩といえば札幌の一強時代がつづいた。
そこに、満を持して対抗馬が函館からあらわれた。
あの圧倒的王者と拮抗しうるポテンシャルをもつ存在感。
ホタテの風味をしっかりと実感できる淡麗なスープ。さらさらとした麺。
疲れていても、くたびれていても食べやすいスープと麺でした。
人気&有名店のラーメン・つけ麺をお取り寄せ 宅麺.com
日清のラーメン屋さん 函館しお 実食レビュー

ほたての貝殻がひらき、まるでそのなかから楚々とした女神が生まれるような優雅な香りが柔らかく漂っています。
鶏だしや豚の風味よりも、海鮮系のかおりがつよめ。
ほたての貝殻に付着した緑や赤の清潔な海藻のかおりもふくまれており、まるで海そのものを一杯の器のなかにとじこめたような雄大さを感じとれます。

霧の摩周湖のように、静かに澄んだスープを口にふくむと、海洋深層水をコシたようなミネラルたっぷりな味わいが、すべるようにひろがります。
京都の料亭で提供されるお吸い物をおもわせる上品な味わい。すっきりしつつ、それでいて舌のうえにこだまする旨味はあります。
ほたての味わいは、乾燥させたものではなく、ざくりと小刀で貝殻をひらき、さっとお湯にひたしたように新鮮で活き活きとしたフレーバー。
肉厚な昆布と、りきりきとした海藻の風味もすこし感じられます。
そして、あえかに小声の鶏の旨味も奥底にしこまれています。
ラーメンにのせられる色々なトッピングとあわせやすい王道な塩スープだと思いました。

麺はオーソドックスなタイプの、ゆるやかにウェーブし、塩スープのように白皙色。
麺の食感そのものは、ふわりと舌にのり、やわらかい印象です。
麺のすべりは大変なめらか。ちからをいれずとも、すッと口をすぼめるだけで口中に麺をおさめることができます。
麺の弾力とコシは柔軟です。さらりと白いスープのなかに、白い麺が溶けこんでいきます。
ただ、やわらかい印象の麺ですが、ぶよぶよにのびることはなく、温かいスープのなかでもしっかりと形を維持している頑健さがありました。
日清のラーメン屋さん 函館しお アレンジレシピ

ほたてを主力とする塩スープは、野菜の滋味をしっかりとひきだし、旨味の塩化粧をほどこしてくれます。
塩とほたて、いろいろな野菜との相性もよいです。冷蔵庫の掃除にもなり、さらに体内のなかから野菜の食物繊維高価できれいに、健康になる可能性のある塩ラーメン。

淡麗な塩スープに、豊満の代名詞であるところのバターの相性は滅法界よいものです。
バターで炒めた野菜をトッピングしました。
肉感のある旨味を追加することで、はるかに味わいに奥行きがうまれます。

ゆでた麺を焼いておいた食材と混ぜあわせ、粉末スープをふりかければ、塩やきそばにもなります。
粉末スープをすべていれると塩辛いと感じる可能性あり。味見をしながら粉末スープをくわえてください。
日清のラーメン屋さん 函館しおの作り方

袋のなかには、麺と粉末スープがはいっています。

粉末スープだけ、あらかじめ器にいれておきます。

麺を430mlのお湯でゆでましょう。
お好みでお湯の量を減らしたり、増やしたりすることで味わいを調整できます。

お湯だけでまずは液体スープを溶かします。
溶けやすいスープです。麺ごとザバっといれても溶けてくれるとは思います。

できあがりです。
札幌を意識しているのか、ごまが浮いていますね。