この記事は、稲庭古城堂の稲庭うどんの乾うどんを食べた感想を書いている記事です。
日本三大うどんのひとつである稲庭うどんを自宅で愉しめます。
音だけをすするような軽妙な口あたり。清流のような清潔なうどんの香り。
国産の小麦と赤穂の塩をつかった生地を職人が手で延ばしたこだわりのうどん。
稲庭古城堂 稲庭うどん実食レビュー

稲庭うどんの太さは、1㎝ほどです。厚みはそうめんとかわらないと思いました。
麺の表面はなめらか。なめらかすぎて、うどんをまとめるのが大変です。

お箸でつかみ口にはこびやすい長さに整えられています。
お箸でつかみあげると、うどんの向こうがわが、白く淡く見通せそうです。
稲庭うどんを口にいれすすると、すこし太いうどんが舌にのった、と思ったら魔術のように消えはて迅速に胃に落ちています。
なめらかすぎる稲庭うどんは、うなぎやアナゴなどの小さいときの透明な口あたりをさらに研ぎ澄ませた日本刀の一瞬の煌めきのように鮮やかで軽い口当たり。
音だけをすすっている、そのように感じるほどに軽快で軽妙、痛快なのどごし。

温かいお湯につけて食べると、緊張していた新人が、仕事になれてくるように悠然とした柔らかい食感になります。
お湯につけていても、のびず、とけず、しっかりと存在感をしめしています。
稲庭うどんの塩分はひかえめのように感じました。
そして稲庭うどんを噛むと、あえかな風味を感じるのです。
天然の鮎によく似た清潔な香りだと思いました。