菊水 札幌純連ラーメンアソートを食べた感想を書いています。
札幌の名店である純連が監修したラーメンセットです。

1食の価格は、200円。2025年現在。

手でもつと、ずしッと重い一食分のスープの袋。
みそ、しょうゆ、塩の三種類がはいっています。みそが6食分です。あとはしょうゆと塩が2食分ずつ。
旨味はある、けれども飲みやすい、日本人の舌にミートする王道のスープの味わいでした。
そして、自家製の麺をしっかりと乾燥させた麺をゆであげると、まるで生麺としか思えないほどに活き活きとした食感になります。
乾燥した麺をもった印象は軽い。けれども茹であげたあとの麺は、重量たっぷりヘビー級。
しっかりとお腹をふくらませてくれます。
スープも麺もしっかりと梱包されており常温保存可能です。
有名ラーメン店の味をそのままご自宅にお取り寄せ菊水 札幌純連ラーメンアソート 実食レビュー
麺

お箸でつかんだ瞬間にわかる、つよい弾力とコシ。
麺一本一本が重いです。分子と分子が、みっちりと結集しています。
麺の弾力とコシのもとであるグルテンがしっかりと形成されています。
さらに麺の内部から徹底的に水分を排除しきり頑健ともいえる存在感をにじませている端正な印象の麺。
麺は万有引力の法則にのっとり重いです。吸いこむには、しっかりと息をすいこむ必要があるほどに。
充実感、手ごたえともいえる、しっかりとした麺の表面は、舌で麺の直感部分を感知できるほどに、ぶりぶりと張りきっています。
黄金色にかがやいている麺。かんすいの匂いはほぼなし。
スープの衣をまとった麺の中心にかすかに小麦の甘みを感じられます。
麺を噛むたたびに、麺がバネにはじかれたように飛び、元気よく跳ねまわります。
奥歯で10回ほど噛まなければ消えない麺の弾力とコシ。
麺はすべておなじです。3種類のスープに見事にマッチしている正統派の麺でした。
みそ

りんごを焼いたような、果実感をふくんだ香りがたちのぼっています、みそから。
そして、豚の白い脂に醤油をふくましたものを焼いた食欲を刺激するかんばしい香りも混ざっています。
白いラードをくわえて作るみそスープです。けれども、こってり感はひかえめ。

むしろさっぱりしているともいえるほどに、野菜などの滋味が強いです。
野菜だけでなく、辛いと思わせない精妙なラインでみそが辛味と苦味をくわえており、あとあじが淡泊で淡麗。
みそしるに、すこし豚の脂をたらしこんだようで毎日でも飲みたい親しみやすい味にしたてあげています。
さっぱりとしながらも、野菜や豚のおっとりした旨味はあり水っぽくはありません。
しっかりとした手ごたえのある旨味を味蕾で堪能できます。
正油

正油の黒いお汁に、透明の豚の脂が浮いています。
正油の硬派な香りのうえにのせられた脂の香りが強いです。
しょうゆ豚骨とでもいえましょうか。豚骨ほどに強い印象はありませんが、澄んだ豚の脂が焼きあげられた香りが強くたちあがっています。

黒いスープを飲むと、唇と舌のさっきぽをコーティングする豚の脂。
しっとりと唇をしめらし、舌をとろやかしてくれます。
黒いスープの味わいは、たいそうシャープなものです。昆布や干し椎茸などから抽出した精進系の簡浄な味わいです。
ゆえに、陰と陽のように、正油の鋭角な味わいと、豚の脂の湿潤な旨味がひきたちます。
しお

豚の香りが強いです。塩なのに。
動物的な不衛生な香りではなく、無菌室で育てられた雑菌にふれていない清潔な豚のかおり。
その香りになれると、なぜか、イノシシの祖先がクジラに進化したように、豚の脂の風味が海鮮風の香りに転化するのです。
豚のなかに、干し貝柱や昆布など北海道名産の海の幸の味わいが、自然に溶けこみ豚の味わいを塩豚にしたてあげています。

半透明なしおスープのうえには、きらきらと輝くしつこくない脂が浮いています。まるで流氷のように。
その脂は、透明でありながら、1ミクロン単位の脂を何層もかさねあわせたように複合的で立体的な味わい。
元気よくラジオ体操をする子供のように、のびのびと味わいはひろがり、口のはしからはしまでを淡泊な味わい色にそめあげてくれます。
しおというよりも、しおと豚をかけあわせた新しいタイプのしおラーメンです。
ただ、やはりしおであります。味わいはくどくなく、こてこてしておらず、単純明快にさっぱり、一刀両断な後味。
菊水 札幌純連ラーメンアソート 作り方

みそと正油は特性のラードを鉄板にいれ野菜や肉などを炒めてからお湯をくわえスープを作ります。

みそも正油もいろいろな野菜との相性がよく、たっぷりの野菜を美味しく食べられます。
野菜ぎらいのかたでも、もしかしたら。
しおも野菜との相性はよきです。
あとは、ゆでた麺を器にいれ、そのうえにスープをまわしいれれば出来上がりです。

