ニッキーフーズの鴨南蛮そばを食べた感想を書いている記事です。
しっかりと鴨の湿潤な脂を実感できます。唇がいい塩梅に、鴨の脂でしめります。
温めても、冷やしても、どちらでも食べられる冷凍そばです。
季節をとわず鴨と蕎麦をたのしめます。その日の気分にあわせて調理できます。

温かいそばは、鍋で調理。

冷たいそばは、電子レンジで調理したあと、冷水でそばを洗います。

1食のお値段は税をいれても300円以下です。
しかも鴨の味わいを実感できる鴨肉が、3~4きれはいっており、さらに食感が新鮮な長ねぎもはいっています。
鴨と葱。最高の組みあわせを堪能できます、お手頃価格で。
鴨と葱がそろった鴨南蛮そばは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、ワンコイン以下の鴨南蛮そばをおうちでたのしめます。
ニッキーフーズの鴨南蛮そば 実食レビュー

鴨肉を、キンキンと硬質な音をたてる明るい炭火で焼いたような素敵にこうばしい香りが充満しています。
さらに、鉄すらを赤くそめるような高温の炭火で、白い鴨の脂をあぶり、その脂が炭火に落ちて潤と蒸発したときに発せられる放埓な香りもたちあがっています。
備長炭らしい、高貴で黒い分子の香りすらも浮かんでいるように感じました。

おつゆには、ふっくらとした鴨の脂が典雅に浮かんでいます。
鴨肉の塊をお湯のなかにいれ、旨味を低温でゆっくりと抽出したような迫力いっぱいの鴨の風味を実感できます。
おつゆを飲むと、鴨のおだやかな脂が舌を柔らかくつつみこみます。
鴨の味わい八割といった印象のおつゆです。かつおなどの魚介よりも、昆布や干し椎茸などの淡泊な出汁とあわせている印象です。
そして、醤油よりも、味わいの甘いみりんをたっぷりといれたやや甘口。
甘口と一瞬かんじますが、炭火でしっかりと焼かれた鶏皮にある精妙な苦味のおかげで、味わいはすっきりと端麗な後味。

しっかりとそばの角はたっており、端正な見ため。
そばの滋味をふんだんにふくんだ健康的な蕎麦の外皮を混ぜこんだ素朴で朴訥な色あい。
口あたりは、ほのぼのと、ぽってりとしたものです。
そばを噛むと、郷愁を感じさせてくれる、厚みのある禅味がひろがります。
のびにくく、しっかりとしたそばでした。

冷たいそばを、温かいおしるにつけて食べることもできます。

そして、鴨の旨味がのこったおつゆで長ねぎやゴボウを煮ると乙な一品を作れます。
