千房 豚焼そばを食べた感想を書いています。
明るい印象のソース、熟成させ水分をぬいたようにしっかりとした食感の麺。
しゃっきりとした食感をのこしたキャベツ。奥歯で噛んだと実感できる豚肉。

そのまま食べてもよいですが、いろいろお好みの食材をのせるとにぎやかな焼きそばになります。
焼きそばにのせる一般的なトッピングとの相性はよいソースです。

卵との相性は、とくによいと感じました。

麺と具の重量は200g。ちょいと足りないと感じられたかたは、ご飯と一緒に炒めれば、そばめしに衣替えします。

調理方法は、電子レンジ。かならず、透明の袋に穴をあけておきましょうね。

湯せんで温めることもできます。電子レンジがなくても焼きそばを作れます。
電子レンジも湯せんも焼いていないのに、焼きそば。
千房 豚焼そばは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、半世紀ほどの歴史ある味の千房 豚焼きそばをおうちでたのしめます。
千房 豚焼そば 実食レビュー

春の陽光にやわからで、ほのぼのと明るい印象のソース。
こてこて、どてどて、どろどろしておらず、おっとり、はんなり、お上品な印象の香りです。
野菜よりも、果物をたくさんいれ煮つめたような明るく、それでいて深みを感じられる奥ゆかしさ。

麺はストレート。さらりと端正にいなせでスマート。
麺の角はすこし丸まって見えますが、舌にのせた印象は硬質、マッチョ、ハードボイルド。
水分がなく、よく粉をねりあげており、分子と分子がしかと結集して見ため以上の重さを味蕾で感じとれます。
麺を噛むと、かしゅっと乾いた音がひびき、歯に一抹のレジスタンスを感じるほどに頑丈な食感の麺です。
麺を噛んだとしっかりと満足できる張りきった噛みごたえです。
よくある焼きそばのように、すべての麺が均一の食感ではありません。
鉄板に麺をおしつけて、しっかりと焼きめをつけあげたような、焼きおにぎり的な食感があり、日本人の心をたのしませてくれます。
麺を噛んでいると、魚をしっかりと乾燥させか細かく粉雪のように削りあげた旨味が、悠然と口中にひろがります。
そのしたには、中華料理にいれると抜群に味わいが濃く厚くなる白い脂ラードの蠱惑的な旨味も感じられました。
そして、ゆっくりとリンゴをメインに、タマネギやニンジン、さまざまな香辛料をいれ、コトコト煮つめた熟しふくよかでありながら、さらりとした気品もあり、舌と歯がベトつかない絶妙な粘度。
しっかりとした旨味がありながら、食べていても飽きない、疲れない、つぎからつぎへと新鮮な気分で焼きそばをすすりあげることができる精妙なバランスのソースは、名人芸としか表現できないほどにアッパレ。
