by Amazon あえるだけのパスタソース 3種バラエティ 15食を食べた感想を書いています。
このパスタソース、めちゃめちゃ美味い、食べたら大気圏まで舞いあがっちゃう、口からビームを放射して月をけずる。
そんなには感動しません。
けれども、1食100円ちょっとということをかんがみると、八割の人間が納得する味です。
ぱりッとこうばしいニンニクのフレーク、手ごたえのある辛味を実感できるペペロンチーノ。
あいくるしい桃色の魚卵を確認できるほっこりするたらこ。
バターの芳醇な風味に、黒い醤油をたらしこんだ蠱惑的なバター醤油。

乾燥させたパスタソースだけでなく、とろりとしたオイルもついてくるパスタソースです。
しっかりとパスタとパスタソースをまんべんなく混ぜあわせることができる。

パスタの組みあわせはしっかりと確認しましょう。たっぷりのパスタソースがはいっています。どれがどれかわからなくなる可能性たかし。
さらに冷めてもパスタがくっつきにくい、お弁当にもぴったりのパスタソースといえます。
パスタはついてきません。お好みのパスタをゆであげ、パスタソースと混ぜあわせてください。
パスタだけでなくご飯やうどん、野菜など調理魅了としてもつかえるパスタソースです。
アレンジレシピも書きました。
パスタをゆでるお湯に塩をくわえていません。パスタそのもの味とパスタソースの味だけを確認しました。
パスタソース1袋で乾燥パスタ100~200gの量をおいしく食べられます。
ペペロンチーノ

ニンニクを米油で揚げたような香り、それとパセリを乾燥させた爽やかな香りがただよっています。
赤い唐辛子の姿は確認できます。けれども、カプサイシンの刺激が飛んでいる、そのようには感じません。

しっかりと乳化されたように、オイリーでありながら、口あたりはさらりとお上品です。ぎらぎらとした脂が、べっとりと唇にくっつくようなパスタソースではありません。
パスタを口にいれた瞬間に、小隕石群と化したニンニクの元気な香りが口中にひろがります。
かつかつとアスファルトをふむような手ごたえのある歯ごたえを残しているニンニク。噛みごたえしっかり。
パセリの香りはひかえめ、すこし乾燥させすぎて元気がしおれています。もうすこし新鮮な香りをのこしてくれているとグッドでした。
ニンニクとパセリの風味と香りに舌鼓をうっていると、ゆっくりと静かで白い辛さがしのびよってきます。
たっぷりといれられたグラスを机のうえにこぼしたように、辛さが放射状にひろがります。
ぎゃッ辛い、と飛びはねるほど激烈な辛さではなく、足湯につかっているような、39度のお風呂にはいっているようなジワジワと浸透してくる辛さです。

そして、その辛さは、白い炭水化物を食べると、す~っと消えていくカゲロウのようにはかないものです。

爽やかな酸味のレモンをたして。
辛いと酸っぱいの二つが口中で混ざりあい、とてつもなく爽快なパスタに。
たらこパスタ

たらこパスタです。明太子パスタとはちがいます。
ちいさい魚卵をさらに乾燥させた桃色のたらこ。そのたらこは、舌にすこしの食感をあたえてくれます。

ちいさいたらこです。パスタによくからみます。
そのたらこは、パスタとオイルの滑らかさに浮かびあがります。
桃色のかわいらしいたらこの歯ざわり口あたりは、トゲトゲとした気持ちがほぐれる愛くるしさです。
鰹節や昆布などの旨味のほかに、魚醤の風味があるように感じました。
はたはたなど淡泊な小魚で作られた魚醤によく似た、味わいが奥深く気品ある香りだと思いました。
海苔はたらこと一緒の袋にいれられています。淡い桃色の魚卵の旨味と対比する海苔の黒いアンニュイな風味は実感できます。
あとのせでない海苔は、へにゃへにゃになり黒い稲妻のような食感はありません。

海苔の食感がすきなひとは、あとから海苔をふりかけましょう。
バター醤油

バターの壁にぶちあたった、白い煙がバター化し空気が重量をえた、それほどにごっついバターの香りを放射しています。
ペペロンチーノとたらこは、さらりとしている。
バター醬油は、こってり。
レストランの朝食で渡される銀色の紙につつまれたバターを3つぐらいパスタにいれたほどの香りが充満しています。
その充実した白い香りに、黒い醤油の風味がヤドリギのように執拗に巻きついています。

そして、お茶漬けの緑の物体をぬいた具材がはいっており、食感がたのしいです。
ただのバター醬油だけであれば、いろいろとアレンジしやすい、けれども、あられがはいっていることで、アレンジの幅がせばまる、そのように感じました。
パスタや麺など単品でたのしむ場合は、あられの食感はいい仕事をします。
バターの風味が層になっているほどに旨みに満ち満ちているパスタソース。リップをぬったように唇を保護してくれます。
熱々の鉄板のうえにバターを落としたときのように、じゅくじゅくと燃えたつような香りと風味が口中にひろがります。
そして、バターが噴火しているところに、醤油を2滴ほどたらしこむ。
じゅんッと液体が焦げた祭りの夜道にただようあの魅惑的な香りもどうじにそそりたちます。

バターを買う必要がなくなるほどに、バターの風味が濃密なパスタソースです。

Amazonのレビューに書かれていた鮭フレークとバター醤油。
まるで、北海道の名物をひとつの皿につめこんだような夢のような旨みがはぜる一皿。
by Amazon あえるだけのパスタソース 【アレンジレシピ】

炒めた野菜に、ペペロンチーノのもとをふりかけると、ニンニクの風味と唐辛子の辛味、さらにパセリの香りをつけることができます。
たくさんの野菜を美味しく食べることができます。

ソーセージにペペロンチーノのもととふりかけると、ちょいとアヒージョのような味わいに。
油をたっぷり用意することなくアヒージョ気分をすこし楽しめます。
パンの生地にたらこを混ぜこむ。

そして焼きあげると、たらこブレッドになります。

ちいさいたらこは、まんべんなくちりばります。そして、たらこは生地と自然に混ざりあい、ブレッドの内側はしっとりと潤な味わい。

ゆでたジャガイモに、たらこパスタを混ぜあわせました。
ほっこりとしたジャガイモの果肉に、ちいさいたらこの旨味が、じんわりとしみこみます。お好みでバターをくわえるのもよいでしょう。

切った大根に、たらこを混ぜこむだけ。
それだけで、大根サラダになります。赤いたらこの旨味、白い大根の清潔な風味。

チャーハンの素にもなります。
ふりかけてから思いました。しっかりとチャーハンとパスタの素は混ぜてください。

納豆とバター醬油を混ぜあわせました。
納豆のあの陰湿な匂いが、ほとんど消えているように感じられるほどにバターの香りつよし。
バターの母なる包容力が、納豆の匂いをいい塩梅につつみこんでいます。