武生製麺 ぶっかけ越前そば(国内産そば粉使用)を食べた感想を書いています。
そばの大胆で豪胆でありながら、繊細で洗練されたのどごしをしかと堪能できるそばです。
国内そば粉がつかわれています。含有量は3割です。
3割だとは思えないほどに、そばを口のなかにいれたとき純朴な香りがひろがりました。
国内産のそば粉の香りは新鮮なのでしょうか。
1食のお値段は250円以下で、つゆつきです。駅のなかで食べるよりもお安いです。

ふたり分のそばが、一つの袋にはいっています。食べきるか、しっかりと保存する必要があります。
賞味期間は10日です。
武生製麺 ぶっかけ越前そば(国内産そば粉使用)は、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまでもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、本格的な越前そばををおうちでたのしめます。
武生製麺 ぶっかけ越前そば 実食レビュー

そば粉の外皮を混ぜこんだ健康的な装いのそば。
そばの角は、しっかりと屹立しており、溶けたり、崩れたりしていません。

めんつゆは、ほんのりと甘め。
砂糖をドバドバッとくわえた幼稚な甘さではなく、甘口の日本酒をトロトロと煮つめたような雅ではんなりとしたお上品な甘さ。
昆布やシイタケなどから抽出される基本的な旨みしっかり。日本古来から愛されてきた王道なめんつゆの味わい。

そばの長さは、中央あたりをもつと、めんつゆにつけこみやすい絶妙な長さです。
二口ですすれるいい塩梅の長さです。
そばを食べた印象としては、ゆでる、洗う、すぐに食べましょう。
そばが乾燥すると、口中でひっかかってしまう敏感な乾燥肌気質です。
しかし、濡れているときのそばは、活き活きと跳躍しています。
黒い星はあれども、そばには糸ほどの傷もなく、角がぴんッとたっているので刃のように、そばは舌のうえを上手にすべります。
めんつゆの味わいがひろがり消えるどうじに、素朴で牧歌的で、謙虚なそばの滋味が口中に充満しました。
正直3割だろ、そばじゃなく、うどんじゃないか、と思っていました。ここまでそばの香りを実感できるとは驚愕です。
そばを噛むことで、さらにそばの香りは爆発的にふくらみます。
かっちりとしたそばの硬質な噛みごたえ、熟練のそば打ち名人がこねたように艶のあるそばの質感。

越前そばといえば、やはり大根おろし。
大根おろしの峻烈な辛味と一緒にそばを食すと、まずは食感の対比が妙味です。
がりッと、つるッの相反する食感が衝突。
さらに辛みをふくんだ大根のお汁が、口中の汚れをおとしてくれるので、そばの香りをより強く感じられるようになります。
食感がにぎやかになり、さらに栄養も補給できます。

夏バテ防止に、とろろとの相性もよいです。

栄養豊富、さらにお安い食材の代表格なっとうとの相性もよき。
いろいろな食材とあわせやすい王道のそばでした、武生製麺 ぶっかけ越前そばは。
