【Amazon.co.jp 限定】 青の洞窟Piccolinoピッコリーノ7種類を食べた感想を書いています。
レビュー数300ちかくあり、星4以上の高評価をえているパスタソースです。
青の洞窟のように高嶺の花のようにノーブルでありながら、お値打ち価格のパスタソース1食のお値段は250円以下。
お値打ち以上に真っ当にしっかりと作られたパスタソースです。

袋ごと電子レンジで調理できます。30秒ほどで熱々のパスタソースをつくれるんです。
いそがしい日本人にぴったりのパスタソースといえます。
調理しはじめると、パチパチとちいさい火花のような音が聴こえてきて大丈夫かと心配になりました。
けれども、爆発することはありませんでした。
ただ、ちょっと音にびっくりするとは思います。
パスタソースを食べた印象としては、乾パスタ100g以上のパスタをおいしく食べられる量のパスタソースでした。
クリーミーボロネーゼ

こじゃれた洋食屋さんで提供される、とろりとした茶色のソースのような香りです。
さまざまな野菜をコトコトと長いあいだ煮つめた複合的で重層的なふくよかな香り。
トマトをたっぷり、そしてタマネギとニンジンをくわえ、形がなくなるまでゆっくりと煮た野菜の旨みをかさねあわせた王道の風味。
そのソースはおいておいて、つぎに鉄のフライパンを熱する、白い煙がたつまであぶる、そして、そこに豚肉、それも脂のすくなめの豚肉を景気よく炒める。
そのフライパンに、最初につくっておいたソースをいれる、野菜とお肉をしっかりと混ぜあわせた赤いソース。

そして、パスタにからみやすくなる粘度まで煮つめたものによく似た味わいのパスタソース。
熟したトマトを筆頭に野菜の滋味があり、そして、淡泊なれども主張のつよいオイリーな旨みがあり、酸味のつよい赤ワインの苦みもあり、あと味はさっぱりとしています。
食べていて、疲れるほどにべっとりと濃いわけではない、けれども、しっかりと充実した本格的なお店で食べているパスタソースと遜色な味わいといっても間違いないグッドなできのパスタソースです。
マスカルポーネのポモドーロ

あざやかに明るい印象をうける赤いトマトソース、その中にしっかりと感じられる白いチーズの香りがぽっかりと浮かんでいます。
トマトと野菜を煮つめる、すこし野菜の形をのこしています。印象としては、熟しているというよりも、若く健康的な印象です。
まるい酸味、トマトの太陽をたっぷりとあびた爽やかな笑顔のような酸味に野菜たちの風味がぶらさがり、あっさりとした味わい。

さっぱりとしたトマトソースだなと思っていると、みたらし団子ほどの白いチーズ。熟成させていない、牛乳を煮て、濾して固めたようなフレッシュなチーズの風味が浮かびあがります。
チーズは乳臭くない、あくまでもフレッシュ、けれども淡泊で健康的、カルシウムたっぷりな旨みはあり、ほのかにくわえたレモンの酸味がありアイスクリームが溶けるように後味はさっぱり。
あさりと帆立のラグー

ラグーソースは、お肉でつくるものと思っていました。
このソースは、あさりと帆立、ふたつの貝でつくられたパスタソースです。
びっくりするほどにたっぷりのオイリーなパスタソースがはいっています。パスタやパンを用意しておけば、あますことなく海のエキスといえる貝の旨みを食べつくせます。

まるで穏やかな汽水の湖のように、しずかで清潔な香り。ほのかに母なる海の塩の香りと、唐辛子の澄んだ刺激を感じます。
貝の具はたっぷり、ラグーなぐらいたくさんいれられています。
貝のおすまし、それもふたつの貝から抽出したおつゆに濁りはなく、おすましといいたくなるほどに静謐な味わいなれども、味蕾をしっかりと満足させてくれる重みすらを感じる貝のフレーバーはあります。
貝のほかにタマネギを半透明になるまで炒め、そして、白ワインをくわえアルコールを飛ばし、酢につけたオリーブのような味わいもあり、しあげに若い青い香草をふりいれた風味もあり、舌は旨みに充実しつつも、後味は日本人ごのみのさっぱりさ。
ポルチーニ香るきのこクリーム

西洋の高級キノコであるポルチーニをいれた、原材料を確認すると、そのポルチーニのエキスをいれたと書かれているパスタソース。
清潔な腐葉土、しっかりと日光をあび、湿気ておらず、木の肌も乾いているような、影を感じさせない明るいキノコの香りがあります。
そして、乳牛関連の風味もあります。世界一つよそうな名前であるビーフ・ストロガノフから牛肉をぬいたような重厚な香り。

こまかく切られたキノコは、マッシュルーム、もしくはエリンギのような味わいと食感でした。
陰りがなく、クリームも野暮ったくなる、洗練しつつ、淡泊でありながら、栄養たっぷりな滋味をひそませた企みの深い味わいのパスタソース。
イカスミのソース

しっかりと、翌日のうんこが黒くなります。
真っ当なイカスミで作られた正当でストロングなイカスミのパスタソースです。
生臭さは、いかけらもなく、新鮮なイカからしぼりだした生きのよい味わい。
すこしだけ、魚醤をくわえたような、コクと味の奥行きがあります。
また、黒さにかくれていますが、そこはかとなく赤いトマトの酸味も感じられます。

口あたりは、おっとりとしており、艶があり、淡麗さのなかに、ほのかに黒い焔のような慎ましやか海鮮の風味があります。
このイカスミパスタソースを食べてしまったあなたは、イカスミを外で食べるのがバカバカしくなる可能性たかし。
海老のトマトクリーム

海老、それも大ぶりの海老、アルゼンチンエビあたりによく似た香り。
その大ぶりの海老の頭と黒い線をとりさる。そして、海老の旨みの純度百パーセントの頭のエキスを鍋にちゅッとしぼりだす。
そして、海老の胴体には塩をふりかけ、殻ごと焼きあげる。海老の頭の殻も一緒に焼きあげる。
その海老の殻と身、エキスをトマトと一緒に煮つめる。しっかりとコトコトと煮つめたあと、殻などは濾す。

そして、海と陸の赤がまざったソースに、白いバターや牛乳をくわえ味をととのたようなパスタソース。
すこし海老の殻のこうばしさがあり、トマトのグルタミン酸の旨みとほがらかな白い乳製品の淡い風味。
そして、赤い海面から海老の旨みが飛びだしたと味わいがゆたかで、海老好きがニッコリ微笑むほどに充実しきった味わい。海老を食したという満足感ありです。
スモークチーズのカルボナーラ

愛らしくコロンとした形、キャンディーのように透明な紙に包まれたスモークチーズ。
それを溶かしたもので、カルボナーラを作りました、そんな味です。
やさしく、クセがなく淡泊な乳製品の塊をどうにか、こうにかして溶かしたような味わい。
そして、ふわりと鼻にとどくソフトな燻製の香りは健在です。

口あたり、歯ざわりは、しっかりとカルボナーラソース。電子レンジで調理しているのに、とろとろで艶があり、健やかなに湿潤。
けれども、カルボナーラを食べているのか、スモークチーズを食べているのか、舌と鼻がわからずに混乱してしまうほどにスモークチーズ感つよし。
国産のベーコンもしっかりといれられており、しっかりとお腹を満たすことができ、のっぷりとした味わいのパスタソースを食べたと実感でき満足感が高いパスタソースです。