四国日清食品の名古屋風きしめん(かつおぶし付き)を食べた感想を書いています。
大胆にお揚げをふたつのせた冷凍うどんです。
びらびらと一流スターの衣装のように煌めき、見ためのインパクトの強い平たい名古屋らしいうどんをおうちで愉しめます。
おつゆは味噌味ではなく、関西系のカツオ節と昆布のあっさりしたものです。
別袋にかつおぶしがいれられており、それをふりかけると、かつおの香りが飛びます。

作り方は、冷凍庫からとりだしたうどんと具、おつゆを沸かしたお湯にいれるだけ。

お揚げがふたつ、名古屋風のうどん、かつお風味の上方のおつゆ、さらにカマボコまでがはいった冷凍うどん1食の価格は税込250円以下です。
名古屋風きしめんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、おうちで名古屋気分をたのしめます。
名古屋風きしめん(かつおぶし付) 実食レビュー

昆布を一昼夜水に漬けておき取りだしたのち沸騰させ、かつお節をたっぷりといれグラグラと煮たぎらせた真っ当なおつゆの香り。
かつお節から抽出された旨味が、すっきりとシャープに飛びまわっています。
そのかつお節の風味を、薄い衣のようなお揚げの甘味がおおっています。
醤油ひかえめ、おつゆにすこし砂糖をくわえたつゆにお揚げをいれ、落としブタをのせ、ごくごく弱火でゆっくりと煮つめたあの甘味です。
豆腐のたんぱく質の風味と、揚げられた油分と白い砂糖が混ざりあった親密な甘みが、かつお節のおつゆに溶けこみ、ふくよかでしなやか、かつ柔和な口あたりのおつゆにしたてあがっています。
お揚げの表面はふわりとしており、内側の豆腐はまったいらですが、かしゅッとした歯ごたえがあります。

おつゆは万能とも、王道ともいえる味。いろいろな食材をのせ、さらに見ためを豪華にすることも可能です。
自分ごのみの味の名古屋城を建築する喜び。
そして、お揚げを噛むたびに、ゆわん、ゆわんと健全な甘みがしみだしてきます。
いつまでも噛みつづけていたい、あらがいがたい魅力のあるお揚げ。

うどんの幅も厚みも測ったように均一。うどんの厚みは、お箸でもつと白い膜がすけてみえるほど。
幅広の白いうどんの表面には、毛ひとつほどの傷もなく、まさに完璧。
幅広のうどんは、温かいおつゆをしっかりとまとい、接触範囲がひろいです。火傷にはご注意ください。
刀で生地を切った麺のように、びらびらと弾みながら口を通過し、うどんを歯で噛むと、にゅるりと逃げ出すほどにしなやか。
うどんは薄い、けれども噛みごたえはあります。むに、と、むにゅの中間といったむにょむにょした洗練された心地よい噛みごたえです。
名古屋らしいうどんの片りんを感じられるうどんでした。
そのうどんは、生協で注文しました。



