コストコのミスターヌードルズを食べた感想を書いています。
3種の味があります。ビーフとチキン、スパイシーチキンです。
我々、日本人は、カップヌードルの濃い味わいに慣らされすぎている、一撃でうまいと感じるカップヌードルばかりを食べている。
牛とチキンの骨のだしそのもののおいしさで勝負しているような素朴な味わいのカップラーメンでした。
スパイシーチキンは、しっかりと澄んだ辛さでした。
1カップのお値段は100円ちょっと。カップラーメンとしてはびっくりするほど手にとりやすい価格です。

作り方は、ふたを開ける。粉末スープをいれる。そして、お湯をくわえ3分待つだけです。
原産国は中国。
有名ラーメン店の味をそのままご自宅にお取り寄せビーフ

牛の骨。それも尻尾の部分はコトコトと煮たような澄んだ香り。
しっかりと灰汁をとりさりつつ、長ねぎとニンニク、たまねぎをくわえ味わいを深くしつた丁寧なお仕事の結果、生みだされたクリアなスープ。

油分はすくなく、さらりとしています。
写真には写っていませんが、ちいさいお肉がいれられています。歯に触れるとホロホロと崩れる柔らかいお肉でした。
細かい青ねぎがういた淡麗な印象のスープ。
飲んだ印象も、透きとおり、澄みわたる清浄な味わい。
淡泊でありながら、分子ひとつひとつに牛のエレガントな風味がしみわたっています。
中華風牛テールといった味わいです。お好みで辛味や黒胡椒、にんにくをくわえるなどチューンアップして食べるのもよきです。

麺は、3種類ともおなじものが使われていると思います。
3分だと麺と麺がくっついています。しばらくたつと、ゆっくりとはずれます。
3㎝間隔でウェーブしている麺。
麺の長さは15㎝ほどで少し短め。
口あたりは堅実。麺を噛んだ印象はかぼそく、すこし小麦が焦げたような風味がひろがります。
チキン

中華の店にはいった瞬間に鼻孔にとどく香りが、広がっています。
五香紛から八角をぬいたような香辛料を鶏のスープにくわえたようなスープの香りです。

ものすごく、さっぱりしています。
油のひとかけもないほどに、素朴でシンプルな鶏の骨の純粋な味わい。
かすかに青ネギの風味、そしてグローブ系の香辛料の香りがあります。
そして生姜の皮を厚く剥いた明るい爽やかな風味があり、後味はさっぱり。
このスープにお米をいれて炊いたら、そのまま中華がゆになりそうです。
めずらしいのは、青豆がはいっていることでしょうか。
噛むと、青い新鮮で牧歌的な風味が口いっぱいに広がります。また、黄色のコーンと緑の対比は、目をたのしませてくれます。
スパイシーチキン

赤いスープ。
けれども、青い豆の香りが弾けています。

するりとしたスープを飲むと、一瞬で舌が辛さを感じます。
舌の中心をマチ針で刺したような刺激が、ぴりッと浸透しました。
辛さの瞬発力はスプリンターなみ。けれども持続力はなく、辛さはすぐに引いていきます。
スープを飲むたびに、そのつど辛さはピョコピョコと飛びだしますので、辛さそのものは堪能できます。
赤い辛さのしたには、まっすぐで曲がらず芯のとおった鶏のノーブルな風味あり。
山東あたりの爽やかなスープのうえを辛味の膜でおおったスープのように感じました。

