この記事は、山本屋本店 味噌煮込うどんを食べた感想を書いています。
名古屋に行くことなく、味噌煮込みの本場の名店の味をたのしむことができます。
名古屋のなかでも人気の味噌煮込みうどん屋さんの商品です。
かつおの味わいしっかり。そして、赤い味噌の風味くっきり。
そして、のびることを知らない、日本一かたいうどんに匹敵する存在感の強いうどんの噛みごたえ。
人気店になるのも納得の完成度でした。
おつゆとうどんはついてきます。食材はついてきません。そして、食材をいれて作ったほうが味わいはにぎやかになり、美味しくなります。
山本屋本店 味噌煮込うどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、本場名古屋の味噌煮込みうどんをおうちでたのしめます。
山本屋本店 味噌煮込うどん 実食レビュー

たっぷりのかつお節をおしがもなく投入したであろう、イノシン酸の分子が見えるかのように豊かで気品ある香りが漂っています。
味噌を溶かしこんでいます。けれども、味噌の香りはひかえめ。かすかに、ゆれるような味噌の陰翳ともいえる香りは感じとれました。

おつゆの色は、名古屋といえばの赤色の味噌よりも、すこし茶色よりで、全国民の舌にミートするように調整されています。
おつゆをすすると、どろッとしておらず、口あたりは淡麗、はんなりとした舌ざわり。
味噌はしっかりと溶かされており、物体から液体に転化されています。
ゆったりと大海をおよぐかつおの風味。それともしかしたら魚の粉の風味もちょっとだけ加えられているような風味の隠し味的な厚みを感じました。
そしてつぎに大本命である味噌の風味がやってきます。硬質ともいえる澄んだ味わい。すこしだけ唐辛子的な辛味も感じとれます。
かつおと味噌、どちらが強いというわけではなく、ふたつは見事に溶けあい、喧嘩することなく手をとりあい味わいの奥行きをひろげ、まったりとした柔和な風味を作りあげています。
味噌だけではなく、なにかしらのまったりと熟した調味料、たとえば甘口の醤油をくわえられたような風味も感じました。
必要最小限の調味料でつくりあげられているのに満ちたりた味わいがあります。

そして、シンプルな味付けだから、さまざまな和の食材とあわせやすいです。
いろいろな食材の味わいをとりこみ、鍋のなかの味わいを濃く厚くなります。
いってしまうと、食材をいれて、一緒に煮こむことで味わいが完成する。
あなたごのみの鍋焼きうどんを作る楽しみをみいだせる鍋焼きうどんといえます。

ついでうどん。
このうどんは、10分煮込むようにかかれています。
え、そんなに煮こんで大丈夫なの、と思いました。
心配ご無用。なんなら20分以上煮こんでも、すこし表面が溶けるだけのような気がします。
うどんを噛むと、のびる要素が一ミリもなく、うどんのなかはグルテンがみっちりとつまっており、まるで白玉ぜんざいや餅のようにむっちりしています。
噛んだ食感は、うどんが跳ねるようなコシではなく、歯が沈みこみ、ゆっくりと割れる。
そんな歯ごたえです。
もちもちした白いうどんと、さまざまな旨味が溶けだした茶色のおつゆが口中で濃と淡が混ざりあいふたつの調和がとれます。
しっかりとした旨味のおつゆを、ふくよかなうどんがどっしりとうけとめています。
このおつゆには、このうどんじゃなきゃダメ。そんな絶妙なバランスのうどんです。

山本屋本店 味噌煮込うどんの作り方

1食分に梱包されたうどん。おつゆが二袋。そして、かつお節をいれた袋がつていきます。

まずは、うどんとかつお節の袋をゆでます。

おつゆをくわえるまえに、かつお節の袋はとりだしてください。
煮えにくい素材は、はやめにいれてもよいでしょう。
つぎに、おつゆと具材をくわえてさらに煮てください。
あとは、うどんがいい塩梅に柔らかくなり、具材に火がとおれば出来上がりです。
うどんを混ぜないと、鍋にくっつきます。お気をつけください。


