コープ・キンレイの3種根菜のけんちんうどんを食べた感想を書いています。
すきやきとけんちんをかけわせたような味わい深い冷凍うどんです。

1食のお値段は税込で215円です。
ただ、おしむらくは看板でもある、根菜の存在が、おつゆとうどんに隠れているなとは思いました。
しかし、値段を考えると十二分に野菜はいられれていると思います。

野菜などが足りないと感じられたかたは、お好みの食材を追加しましょう。
おつゆは、さまざまな具材をうけとめてくれる深い度量をもちます。
マッチョともいえる味の厚みのあるおつゆは、たっぷりの野菜をうけとめ、おいしく食べられます。
個人的には、青いネギをいれたほうが、圧倒的においしくなりように思いました。
ねぎの香りが、味わいをぐッと高めてくれます。

作り方は、冷お湯をわかし、冷凍庫からだしてすぐのうどんと野菜、スープの素をいれ煮れば作れます。
3種根菜のけんちんうどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、肉の旨味と野菜の禅味を堪能できるうどんをおうちでたのしめます。
3種根菜のけんちんうどん 実食レビュー

けんちんうどんの香りは、味噌よりも、肉体的なエネルギーたっぷりといいたくなる肉厚的な香りが柔らかく漂っています。

スープそのものは、透きとっている、味噌はいれておらず、昆布や干し椎茸など精進系の出汁がベースになっていると思いました。
その精進系の出汁で、たっぷりのお肉を茹でたようなリッチな風味。
さて、そのお肉が、豚か牛か、はたまたどちらもいれられているのか、それは判断できませんでした。
しっとりと濡れそぼるような湿潤な脂は、しつこくなく、さらりとしており、ベトつかず、魔術的に肉から旨味だけをとりだしています。
そして、肉だけでなく、根野菜もたっぷりとくわえて煮たような複合的な味わいもあります。
そして、牛と野菜を彩るために、たっぷりの砂糖をいれたおもてなしてきな甘み。
肉といえば、松坂あたりの甘めの味つけだと思いました。
その甘味と、肉の焦げた風味が交差した瞬間、舌のうえにすきやきの姿が、くっきりと浮かびあがります。
すると、白いうどんは、まるで黒い鉄鍋のすきやきにくわえたように見えてくるのです。

うどんは、しっかりとこねあげ、グルテンを形成したものを鋭利な刃で正確に切りわけた端正な見ため。
重力にさからわずに、すとんと落ち、お箸をとおしてうどんの重さを実感できます。
うどんの表面は、まったくゆるでおらず、ほんのちょっぴり、肉汁がしみこんでいるような印象です。
ちからをいれて、ずッと吸いこむと、熱さをともなった白いうどんが一気に口なかに侵入してきますので、火傷にはご注意ください。
重さはあります、けれども、滑らか、それも液体をまとっているので枝豆の薄皮をむくように軽妙にすすりあげることができます。
うどんの噛みごたえは、表面はまるで磨きあげられたように板を割るようにしっかりとした歯ごたえ。
うどんは、しっかりとねりあげられ、さらにすこし寝かされることで、しっかりとグルテンが形成され、水分の一滴すらもはいりこむ余地がないほどに密着しており、むちむち、もちゃもちゃとしっかりとした歯ごたえです。
すきやきでもあり、けんちんでもあり、さらにうどんもはいっていて税込215円。
十分すぎるほどに、おいしいうどんでした。



