ゆたかフーズの味一番拉麺 しょうゆ味を食べた感想を書いています。
ごく細い、いっけん可憐なノンフライ麵。
活き活きと溌剌な麺の食感は、まるで生の麺のようであり、しっかりとした弾力とコシを実感できます。
ノンフライ麵なので、カロリーもひかえめ、いやな油も浮きません。
王道のしょうゆ味は、日本人の9割にこのまれるであろう味に調整されています。

作り方は、とても簡単。
麺をゆでる。

スープをいれておいた器にいれる。
3ステップで作れます。
そして、1食のお値段は税込86円(2025年現在)麺とスープつきで。
うえにのせるトッピングは用意する必要があります。
味一番拉麺 しょうゆ味は、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで運んできてくれます。
いそがしくて買い物にいけないかたでも、ほぼ生麺としか感じられないノンフライ麵をおうちでたのしめます。
味一番拉麺 しょうゆ味 実食レビュー

スープは、サウナの湯気のような、まったりとした醤油の香り。
やわらかく、攻撃的でなく、心地よい湿度の黒い風味。

こまかい元気のよい脂がスープのうえに浮かべられています。
さらりとした粘度のスープです。真水よりもすこし粘度は濃いめ。
スープを口にふくむと、舌の先端が透明な脂におおわれます。
かぎりなくオイリー感を削りとった清潔で明るい脂は、くどくなく、くさくなく、しつこくなく、こなれており、またゼラチンを溶かしたような絶妙な甘みがあります。
おそらく鶏の皮から抽出した軽妙な脂でしょう。
鶏の脂のしたの醤油の香りはひかえめです。香りづけていど。日本酒やみりんなどおなじみの調味料のほうがたくさんいれられているように感じました。
スープの味わいは鶏メイン。寸胴鍋に、汚れと血合いをとりきった鶏の骨と水をいれ、タマネギとニンニク、リンゴをくわえ弱火でコトコトと煮つめたような正統派な鶏だし。
もちろん、雑味のもとである灰汁はしっかりとすくっていることでしょう。
スープのあとあじは、ふしぎなことに黒胡椒の風味を感じます。黒胡椒の辛味成分だけを除去したような爽やかな風味。
その風味のおかげで、あとあじは大変さっぱりとしています。
あと動物性たんぱく質が、焦げたような複雑な苦味もあり後味に奥行きをあたえています。

黄金色に輝いている細めの麺。麺の角はやや丸みをおびています。けれども、舌にのせると、角が直立していると感じるほどにしっかりとした質感です。
麺は天翔ける龍のように、勇壮にうねっており、いい塩梅にスープがよくからみつきます。
麺をすすると、麺一本一本の顔が見えてくるように、くっきりとした麺の輪郭をつかむことができます。
舌のうえをとおる麺は、まるで夏の牧草地を跳ねる白い小ヤギのように軽快な舌触り。
活き活きとした麺ですが、どこか繊細で洗練されている気品もあります。
それでも麺を噛むと、はじかれたバネのように飛びあがる弾力とコシがあります。
90円以下で買える袋ラーメンで、これほどにデキのよい麺はすぐに思いつきません。
ロープライス袋麺買いの新機軸、みなこの麺のできをめざせば日本の食生活が豊かなになりすぎます。
味一番拉麺 しょうゆ味 アレンジレシピ

ゆでた麺を焼いておいた具材と混ぜあわせました。
そして、液体スープをまわしいれ麺と具材、スープをしっかりと炒めあわせます。
液体スープのいれる量は調整してください。
焼いても、お弁当に食べるために置いておいても、ぐにゃりとのびていません。
しっかりとした麺です。

オーソドックスな醤油スープは、いろいろな食材とあわせやすいです。
たっぷりの野菜を刻みタンメン風に。いろいろな野菜を美味しく摂取でき体のなかから健康的に。

醤油スープはまた辛い調味料との相性もよいです。
味がびしッとしまりスマートな味わいになります。

すこしの酢をくわえ、香りのよいゴマ油をくらえれば酸辣湯風のスープになります。
酢の酸味と細い麺の相性は、滅法界よいものです。
