アイマックフーズの京都一乗寺 中華そば専門 珍遊を食べた感想を書いています。
とんこつか味噌スープかと思いきや、スープを飲んだ印象は醤油系のようにさっぱり。
不思議な魅力を含有している珍遊味としかいえない独特の中華そばです。
中華そば、いまではあまり聞かない単語ですが、それもそのはず珍遊の創業は昭和二十五年。
京都は隠れたラーメン激戦地でもあります。その古戦場を生き抜いてきた古老ともいえる珍遊。

その一杯をおうちでたのしめます。1食のお値段は300円以下です。

作り方は、お湯をわかしスープをくわえ、麺と具をいれ煮るだけ。冷凍庫からとりだしてすぐに調理できます。
珍遊の冷凍ラーメンは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、京都にいかずともおうちで珍遊をたのしめます。
京都一乗寺 中華そば専門 珍遊 実食レビュー

スープのしたにある麺が見えないほどに、濃密な色のスープ。
醤油をメインにした調味料に豚肉を漬けこみ、その豚肉のとぅるんとぅるんなコラーゲンたっぷりの脂を焦がしたような絶妙な香りがただよっています。

とんこつ系で、みそ系のスープのように見えます。
けれども、スープを飲んでみると、いがいなことにさっぱりと淡麗。
よく見ると、スープに浮かんでいる脂もひかえめですね。
豚肉をかんばしく焦がしたようなビター感が、味わいをすっきりとさせています。
そして、スープには豚もはいっていますが、なにやら数多くの旨味のエッセンスがしこまれています。
肉厚の昆布、しっかりと頭とワタをとった煮干しの海鮮系の新鮮な風味。
主張はつよくない、けれども、地球をささえる巨人のように縁のしたを持ちあげている清浄なチキンエキスの存在。
海鮮と鶏をベースにしたスープのうえに、まるで子供に毛布をかけるように豚の旨味をそッとのせているような優しい印象のスープ。
一撃、二撃で、うまいと思わせるには、味わいを濃くしたてあげいい。
珍遊は、人が「おっ」うまいぞと感じられるギリギリのラインの味わいに整えています。
飲んでいて疲れず、それでいて飲むたびに色々な味わいが煌めくスープはついつい飲みすぎてしまう味わいの万華鏡。

麺は、まるで生麺としか思えないほどに、お店で食べているものとしか舌が認識しません。
麺は細めで、すすった印象はストレート。
麺の表面は、しっかりしつつもスープがからみつきやすい二分の余白をのこしており、口あたりは、羽毛がたったように柔らかめ。
しっかりとスープを抱きかかえ口内にはいってきてくれます。
麺そのものは、奥歯の重力で噛みきれる柔らかさ。麺の中央には、天使の髪の毛ほどのしっかりとした弾力とコシがあります。
チャーシューは肉を噛んだという肉厚がしかとあります。
メンマは柔らかく、筋もなく食べやすいです。

また、ネギやもやし、ゆで卵との相性は考えるまでもなくよいスープです。
ちょっとお腹が満ちたりない。豪華な見ためにしたいかたは、お好みのトッピングをのせて珍遊をたのしみつくしましょう。
