『 美味しんぼ 』に登場するローピンをパスタマシーンで作りました。
人力でのばすよりも生地をうすくのばせます。
できあがったローピンの口あたりは軽快そのものです。
粉と混ぜる、生地をねかせ、のばす、そして丸める、作り方はとても簡単。
餃子のピザといいたくなるような見ためが愉快な料理です。
ローピンの材料（1～2人分）
- 粉：100g
- ゴマ油：5g（別途：生地にぬる文が必要）
- 水：40g
- 塩：1g
- 具のネギ：適量
- 打ち粉：適量
粉は、中力粉、もしくは薄力粉が口あたりが軽くてよいです。
強力粉はすこし硬くなりすぎるように感じました。
ローピンの作り方
粉：100gとゴマ油：5g、水：40g、塩：1gをボウルにいれる。
最初から手で粉と水を混ぜはじめると粘土状になった生地が手にくっついてしまう。そこで菜箸やゴムベラで粉と水を混ぜると、粉が指にくっつかないのでイライラしない。
粉と水分を混ぜあわせるためだけの専用調理器具で混ぜあわせたよ。専用調理器具なので、赤くはなく、緑だけど3倍はやく混ぜあわせられる？
粉と水をボウルのなかで円を描くように混ぜあわせていく。ボウル内の粉が、3mm～5mmほどの粒になるまで混ぜる。粉ぜんたいが3mm～5mmほどの粒にならないときは、水を少しずつ追加し混ぜあわせる。
3mm～5mmほどの粒になれば、手にくっつきにくい。両手をつかい、粉をボウルにおしつけたり、おりたたんだりしていると粉がまとまってくる。
ひと塊にまとってきたら、形をまるく整え生地を寝かす。寝かしているあいだに、生地の表面が乾燥しないようにサランラップをまいておく。
1～2時間ほど冷暗所で生地を寝かす。寝かすことで、生地ぜんたいに水分がまわりコシと弾力がうまれる。
粉と水分の混ぜかた参考動画
生地をパスタマシーンでのばす
寝かせた生地を作業台にとりだす。パスタマシーンも設置しておく。
生パスタマシーンにはいる薄さになるまで、めん棒や手で生地をのばす。目安として、5mmほどになるまでのばす。生地が作業台にくっつくときは、打ち粉をふる。
パスタマシーンに通すと、生地の長さは2～3倍になってでてくる。2～3倍に長くなった生地をペタンと二つ折りにする。
生地をのばす→折りたたむ→のばす。この作業を3～5回ほど繰り返していると、生地の表面が滑らかになってくる。
滑らかになった生地をできるだけ、うすくのばす。
生地のばし方参考動画
ローピンを成形する
生地にゴマ油をぬる。
そして、ネギをのせる。ネギはできるだけ細かく切ったほうがよい。
漫画のなかでは、材料にとぼしいという設定のなかシンプルなローピンをつくっている。
お肉やゴマなどなどをいれて作っても愉しい。
できるだけ空気がはいりこまないように、生地を巻きあげていく。
一本の線になった生地。
ついでその記事をペロペロキャンディーのように巻きあげる。
巻きあげた生地を、できるだけ柔らかくのばす。できるだけ薄くのばしたほうが、火のとおりがよい。
ローピンを焼く
ゴマ油をひいたフライパンで形成したローピンを焼く。
ローピンの両面を焼きます。
なんどかローピンを焼いた結果、片面の焼きめをつけたのちひっくり返す。
そして御猪口一杯ほどの水をくわえ、フライパンにフタをして蒸し焼きにする。
そうすることで、なかまでしっかりと火がとおる。
ローピンを食べる。
ローピンは、できれば焦げめがあったほうが食欲をそそります。そうは思いませんか。
断熱材のぷちぷちのように空気がふくらんでいます。ぱりッとした食感はバターをふんだんにつかったパイの皮のよう。
パイとちがいこちらはゴマ油をいれています。カロリーを計算するとローピンのほうが圧倒的に。
パリパリとした食感、白い湯気とともにゴマのかんばしい香りが口中にひろがります。
ぱりッと、むにッとした皮。そして、しゃくしゃくとした鮮烈なネギの食感。
子どもがよろこぶ見ため、そして左党がよろこぶスナック感。
うまい、けれどもクセがないともいえる淡泊さ。いろいろな料理のつけあわせになるローピンです。
冷めても、ネギの水分がおおくなければ食感を維持しています。
パスタマシーンでローピンを作った感想
パスタマシーンをつかい生地をのばすと、人力でのばすよりも生地を薄くのばせました。
なおかつ、正確に、すばやく生地をのばせました。
うすい生地のおかげで、生焼けにならず、食感は爽で快。
調理になれてくると、20分ほどで作れるローピンです。（生地を熟成させる時間をのぞく）
素朴だけども健康的においしい。そのうえ見ためも愉しく、ひとをニッコリとさせる魅力をもつローピン。
生地をのばすのが苦手なひとは、パスタマシーンを利用してみてはいかがでしょうか。
