この記事は、滝沢更科 十割そば(日清製粉ウェルナ)を食べた感想を書いている記事です。

そば粉だけでつくられた十割そばです。
さらには塩もいれられていません。塩分のはいっていないクリーミーで肉厚なそば湯を堪能できます。
十割そばにありがちな野暮な印象は、これっぽちもありません。
口あたりはよく、噛むと包まれるような蕎麦の香りをたっぷりと満喫できます。
熟練した職人が丹精こめて打ち上げる「雪村そば」
滝沢更科 十割そば実食レビュー

蕎麦の外皮をていねいにとりのぞいた、おっとりと素朴な見ための十割そば。
水にぬれそぼった表面は、そば粉をしっかりとねりあげ張りがあります。

十割そばの長さは15cmほど。おつゆにひたしやすく、食べやすい長さです。
十割そばの口あたりは、かっちりとしていると感じられるほどに実直。
しっかりとこねあげられた十割そばの表面は、水分がしっかりとぬかれており、つややかに滑らか。
ひっかかるところがなく、健康的につるりとした食感です。
十割そばは、そば粉だけでつくられたとは思えないほどに充実した噛みごたえです。
そば粉とそば粉の粒子がみっちりとかたまり、むっちりとした端整な歯ごたえ。
そして、十割そばを噛んだ瞬間、そばの実の純朴な香りがゆっくりと爆ぜます。
みずみずしい野性味をもちながら、どこかおっとりとした滋味もあるそばの奥深い風味がゆっくりと口中いっぱいにひろがります。
精妙な口あたりは、信州の清水のごとく、香りのふくらみは雲海のごとく、すすっても疲れず、腹のこなれ感がよく眠気をかんじず、こんなお蕎麦をすするのが粋ってやつなんだろうな、と思いました。

温かいおつゆにいれると、すこし表面は柔和になり、そばの香りは濃くなっています。
リンク