この記事は、コストコの台湾ねじれ麺を食べた感想を書いています。
日本では見たことも、聴いたこともない、摩訶不思議な見ため、変幻自在の食感は、まるで百麺相。

6食分の麺とスープがはいっています。
スープの味は3種類。エキゾチックであり、台湾らしい味つけと香りです。
ソースだけでなく、なにかの食材を追加したほうが味わいはにぎやかになります。
1食のお値段は、300円以下です。
麺の食感が変化するおかげなのか、お腹がふれやすいと感じました。また腹持ちもよいです。

くわしくないのでわかりませんが、ビーガンと読めます。

また、材料もビーガンらしい食材がつかわれています。
ただ、工場内では肉的なものも調理しているようです。
ねじれ麺 SQUIGGLY NOODLE実食レビュー

見ためは、白い昆布。
中央に白い筋がとおっています。そして、外側のビラビラは、きしめんやひもかわのように無邪気に優雅、典雅でエロチックな口あたり。
もっともっとひだが密集したところは、貝のビラビラのように食感がみっちりと渋滞しています。
ウェーブした麺は、スプーンでスープをすくうように水分のすくないソースがよくからみます。
大海をおよぐヒラメの羽衣のようなすべすべの食感。
そして、グルテンが結合し、氷のリンクを三回転するほどに力強い弾力。
さらに麺の中央の芯のぶぶんは、アルンデンテを3本かさねたような、がっしりとした食感。
その芯をむにむにと噛んでいると、磨きに磨きぬかれた純白な小麦のうちに眠っていた自然な甘みも感じられます。
その甘さは、四国のうどん県でつくられた中力粉にもよく似た豊かさ。
見ためは、ぎょッとしますが、日本人の口によくミートする麺だと思いました。
話のネタになる麺でもあります。
台湾ねじれ麺ソース実食レビュー

ソースは、脂がかたまり、さらに粘度がこいです。
お湯などにつけておくと袋からしぼりだしやすいです。

あと、麺とソースだけだと、すこし甘く濃い、と感じました。

なにか食材をくわえるといい塩梅に味がととのいます。
煮込みポーク風ソース

たんねんに、鉄の鍋で、タマネギを狐色から、さらに焦げる一歩手前まで炒めた豊潤なかおりがしています。
八角、五香粉などの香辛料のかおりがつよいです。
タマネギに熟成したお味噌をくわえ、さらにお酒をくわえねりあげたような風味。
熟成した女性。楊貴妃の腰のように、しなやかで媚びるような甘さ。
砂糖をいれた味噌、甜面醤などにちかい老練な甘味。ひとによっては甘すぎる、とかんじられるかもしれません。
ぼやぁとした印象はあります。なにかが、欠けている、そのように食べていて思いました。
なにか食べていて足りないと思ったものをおぎない食べてるものだと思いました。
エシャロットソース

カレーからクミンをぬきとったような香りです。
クミンをぬいたスペースに、すかさず八角をほうりこんだような印象です。
肉はいれられていない、けれども、ミンチの肉がはいっているような、むにむに、くにくにとした食感があります。
ソースを噛むと、味噌と砂糖を混ぜあわせた、ねっとりと媚びるような舌にもたれかかる甘さがしみでてきます。
お肉感はもっともあるソースだと思いました。
ジャージャンソース

おおきな鶴が、翼をひろげたように、ゆっくりとせまりくる辛味に包囲されるソースです。
一点突破の辛さではありません。じわじわと浸透してくる辛さです。
ほどほどの辛さです。辛いものが苦手なひとでも食べられるラインの見極めが絶妙。
台湾といえば八角の香りはひかえめ、なにかほかに苦い風味があるんです。
唐辛子、それとナンプラーなんかと混ぜたような辛さはあります。
それとはちがった、ちかちかと明滅する薬草のような苦さがありました。さいごまで正体はわかりませんでした。
JWAY 台湾ねじれ麺を食べた感想【まとめ】
ねじれ麺は、食感の総合デパート、びっくり箱。
どのように作るのか見当もつかない見ため。噛むたびに、すするたびに食感をかえる百麺相。
ソースは、台湾の雰囲気をたっぷりと感じとれます。
ソースだけでなく、そのほかの具材もくわえたほうが味わいの完成度はたかくなります。