この記事は、大盛出石(いずし)そば 500g 田靡(たなびき)製麺を食べた感想を書いている記事です。
そば好きの大名が、信州から兵庫へとうつったときに連れてきたそば職人がひろめたといわれている出石(いずし)そば。
江戸時代から受け継がれてきた郷土そばを自宅で、お手軽に、乾麺でたのしめます。
栄養たっぷりといいたくなる見ためのそばです。
自然体の出石そばは、毎日すすっても飽きがこない、そのように思いました。
兵庫県推奨優良特産品であります。
出石そば実食レビュー

栄養たっぷり、たとえば、ルチンやポリフェノールをたっぷりとふくんだような健康そうな色の出石そば。
そばの中心にちかい一番粉ではなく、栄養たっぷりのそばの外皮をすこし混ぜこんだ色。
濃淡と陰翳があり、わびて、さびた、茶味をかんじる出石そばの色です。

そばの長さは、15cmほどです。一般的なそばとおなじぐらいの長さだと思います。
食べた印象としては、すこし短いように感じました。
ぶつぶつと切れません。ただ、出石そばを雑にゆでると切れやすいです。
いがいなことに、出石そばの口あたりは、ごわごわ、もさもさしていません。
すっきりと滑らか、とはいえませんが、ゆるゆるとすすれます。厳しくなく、やわらかい口あたりです。
そばを打ったあとに、そうめんのようにのばし、風とおしのよい場所で陰干ししたような食感によく似ています。そうめんにくらべると、いくぶん太いですが。
そばを噛んだ食感は、素朴にふくよか。舌によりそうように上品。
出石そばは、力をいれることなく、おっとりと切れる、飲みこめます。
つよく、しっかり、断言する言葉とは無縁の出石そば。主張しないことが、出石そばの持ちあじ。
クセがない、白米のように。なので、出石そばは、毎日食べたとしても飽きることがない、それほどに自然な味わい。
自然のなかに一抹のそばのかすかな香りあり。
自然体の出石そばは、いろいろな薬味とあわせやすいです。
お好みの薬味をいれ、味をかえることで、それこそ毎日食べても飽きることのない味になります。

出石そばは冷やしだけでなく、温かいおつゆにいれても食べられます。
おっとりとした口あたり、ほッと一息つける温かい食感です。
出石そばレシピ
出石そばは、一般的なそばに使われる食材すべてとミートする、と思いました。

大根おろし。
ぴりッと清涼に辛い大根は、出石そばの味をひきしめてくれる、そのように思いました。

とろろ芋。
とろろ芋のねばりのおかげで、出石そばをつるつるとすすれます。

納豆。
出石そばに納豆がよくからみます。

サラダ。
新鮮な食感な野菜との相性もよいです、出石そばは。ゴマだれ、くるみダレとの組みあわせは鉄板。

わかめそば。
わかめのミネラルたっぷりの風味をしっかりと受けとめています。

かきあげ、ごぼうの。
食感の強いごぼうの刺激と、温和な出石そばの対比が精妙。

悠々とした出石そばの空に月が浮かびました。