この記事は、イタリアのお酒カンパリで粉をねりあげて作る生パスタのレシピを書いています。
生パスタの色は薄紅色、オレンジの皮のような新鮮な苦味がある生パスタです。
鮮烈で清潔な苦味のある生パスタはめずらしいです。こってりとしたパスタソースもさっぱりと食べられるでしょう。
パスタマシーンを使い生パスタに仕上げました。
アルコールがふくまれています。お湯でゆでます。しかし、アルコールが残る可能性もあるでしょう。
未成年のかた、お酒に弱いかた、妊婦さまはご注意ください。
カンパリ生パスタの調理工程
- カンパリと粉、ほかの材料と混ぜあわせる
- 生地をパスタマシーンでのばす
- 生地をパスタマシーンで切る
- カンパリ生パスタの出来上がり
カンパリ生パスタの材料(2~3人分)

- デュラムセモリナ粉:100g
- 強力粉:100g
- カンパリ:80g
- 塩:2g
- オリーブオイル:大さじ1
- 打ち粉:適量
使っている打ち粉の記事はコチラ。
カンパリ生パスタの作り方【 写真あり 】
カンパリと粉、ほかの材料と混ぜあわせる

デュラムセモリナ粉:100gと強力粉:100g、塩:2g、オリーブオイル:大さじ1をボウルにいれる。
カンパリ:80gもボウルにそそぎいれる。トマトジュースのような色のお酒カンパリ。

最初から手で混ぜると、ドロドロの粉が手にくっつき作業をしにくい。さいばしやゴムベラで混ぜあわせるとよい。
粉と水を混ぜあわせる専門調理道具で混ぜあわせている。専門調理道具だけあって、手でかき混ぜるようであり、さいばしやゴムベラより素早く手早く混ぜあわせられる。

粉ぜんたいに水分がいきわたり、パン粉状になり、5mmほどの粒状になれば、手で作業してもくっつかない。5mmほどの粒状にならないときは、カンパリ、もしくは水をボウルに追加でいれる。

手をつかい粉をひとつの生地にまとめていく。ボウルに押しつけたり、丸めたり、折り曲げたりしていると、生地はまとまってくる。

1時間ほど生地を冷暗所で寝かせる。寝かせているあいだに、生地の表面が乾燥しないようにサランラップをきちんと巻いておく。
お酒でねりあげた生地を長いあいだ寝かせると、水分がなくなり、グルテンが形成されない現象がおこった。水分をふきかけるか、あまり長いあいだ寝かせないほうがよい。
パスタ生地の混ぜ方参考動画
生地をパスタマシーンでのばす

寝かせた生地を作業台に取り出す。生地が作業台にくっつくときは、打ち粉を生地にふる。

パスタマシーンのダイヤルは、一番生地をぶ厚くのばすダイヤルにあわせる。ハンドルをくるくると回し、生地をのばす。生地の長さは2~3倍になる。
2~3倍になった生地をペタンと折りたたむ。

折りたたんだ生地をもう1度パスタマシーンで伸ばす、伸びた生地をたたむ、パスタマシーンで伸ばす、この作業を3~5回すると、生地がなめらかになる。

生地がなめらかになれば、パスタマシーンのダイヤルを操作し、お好みの厚さになるまで生パスタをのばし、食べやすい長さに切る。くっつかないように打ち粉をふっておく。
生地のばし方参考動画
生地をパスタマシーンで切る

パスタマシーンにカッター(生地を切る道具)とガイド(生地を切るのをサポートする道具)をセット。
打ち粉をふった生地をパスタマシーンの上におく。

カッターにハンドルを差し、くるくるとハンドルを回す。カッターを通った生地がパスタ状になって落ちてくる。手やボウルで生パスタを受ける。

すべての生地をカッターに通す。生パスタどうしが、くっつかないように打ち粉をふっておく。
薄紅色といった色のカンパリ生パスタ。

生パスタは製麺したてを食べるよりも、寝かせてから食べたほうがコシがよくなる。密閉容器にキッチンペーパーをしき半日ほど寝かせる。
パカリと大きく開くので作業がしやすく、密閉でき、なおかつ薄いので冷蔵庫にいれても邪魔にならないファイルケースをつかっている。
生地を切る参考動画
カンパリ生パスタを食べる

生パスタ:100gに、沸騰したお湯1~2リットル用意する。生パスタに塩が入っているので、塩をいれる必要はなし。
お湯にいれた生パスタがくっつかないように、さいばしなどで軽くほぐす。
ゆで時間の目安は3分~8分ほど。使った粉の種類や生パスタの厚さ、コンロの火力の差などで、ゆで時間は変わってくる。生パスタのゆで加減を確認し、生パスタをお湯からあげよう。

ニンニクを漬けておいたオリーブオイルを温め、カンパリ生パスタを混ぜあわせる。
薄紅色したお花のような生パスタがお皿のうえに咲く。
がっちりとしたコシの強そうな見ため。まるみをおびた角は、なめらかさと力強さをかねそなえている。
くちびるを湿らすオイリー感。むっちりとした歯ごたえの生パスタを噛む。カッとくる苦さではない、ゆっくりと舌に沈思し、苦味が沈みきったとき、パッと苦さの花火が口の夜空に咲く。
オレンジの皮の白い部分をとりそこなったような、わかく、しろく、新鮮な苦味が口のなかにひろがる。味のうすいパスタソースの風味をぶち壊すほどの苦味。
カンパリ生パスタにあわせるパスタソースは濃いめの風味の牛肉や豚肉、鶏肉のソースがいいように思う。

苦さを活かしきるというレシピもよい。塩レモンと紫タマネギ、オリーブオイルと混ぜあわせる。
イタリアは地中海を見下ろすテラス。清潔な白いテーブルクロスがひかれている。そんなテーブルのうえに置かれそうな前菜生パスタ。
これから豪華な御馳走が運ばれてくる。そのまえに体の隅々まで苦味と酸味をめぐらし、体を整え、口のなかをリフレッシュさせておく。
カンパリは食前酒としても愛されている。であるので、カンパリ生パスタは前菜にまことピッタリの生パスタと言えるのである。
アマルフィの風をのせて、塩レモンと紫タマネギを添えたカンパリ生パスタ。
カンパリ生パスタを作り食べた感想【 まとめ 】
カンパリで粉をねりあげて作るカンパリ生パスタは、薄紅色をした新鮮な苦味をもつ生パスタです。
かずかずの生パスタを食べてきました。新鮮な苦さを演出してくれる生パスタはめずらしいです。
濃いパスタソースでも、あっさりと食べられるでしょう。また、苦さを活かした前菜にしあげるのもいいものです。
わかく、あかく、苦い生パスタはあまり売っていません。売っていないのであれば、ご自宅で作ればいいんです。
不器用さんでも、料理初心者さんでも、パスタマシーンを使うことで、パスタの幅と太さを均一にすることができます。
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