この記事は、『 中華一番!極 』のハチミツカレー麵『 菊下楼 』をゆるく作った記事です。
粉とハチミツを混ぜあわせて麺をつくり、その麺にカレーをかけるレシピです。
カレーの具材は、原作では羊肉をつかっています。
さらに原作のハチミツは、始皇帝陵にあったものが使われています。
いまの時代では、そんなハチミツをつかえるわけがないので普通のハチミツを麺にねりこみました。
カレーの風味をかんじたあと、麺のなかからゆっくりとハチミツの風味がしみだしてくる麺です。
製麵は、パスタマシーンを使い楽々製麵しました。
ハチミツカレー麵の材料(2~3人分)

- 強力粉:200g
- ハチミツ:20g
- 水:60g
- 塩:4g
- かんすい:2g
- 打ち粉:適量
かんすいはいれなくてもOK。また、かんすいのかわりに食用重曹がつかえます。
強力粉をデュラムセモリナ粉にかえるとパスタに。中力粉にかえるとウドンになります。
この記事を読み、ひとつの麺の作り方をマスターすれば、三種類の麺を作れるようになるのです。なんとお得な記事なのでしょうか。
使っている打ち粉の生地はコチラ。
ハチミツカレー麵の調理工程
- ハチミツと粉、水、その他の材料を混ぜる
- 生地をパスタマシーンでのばす
- 生地をパスタマシーンで切る
- ハチミツカレー麵の出来上がり
ハチミツカレー麺の作り方【写真あり】
ハチミツと粉、水、その他の材料を混ぜる

ハチミツ:20gと強力粉:200g、水:60g、塩:4g、かんすい2gをボウルにいれる。

最初から手で粉と水を混ぜはじめると粘土状になった生地が手にくっついてしまう。そこで菜箸やゴムベラで粉と水を混ぜると、粉が指にくっつかないのでイライラしない。
粉と水分を混ぜあわせるためだけの専用調理器具で混ぜあわせたよ。専用調理器具なので、赤くはなく、緑だけど3倍はやく混ぜあわせられる?

粉と水をボウルのなかで円を描くように混ぜあわせていく。ボウル内の粉が、3mm~5mmほどの粒になるまで混ぜる。粉ぜんたいが3mm~5mmほどの粒にならないときは、水を少しずつ追加し混ぜあわせる。

3mm~5mmほどの粒になれば、手にくっつきにくい。両手をつかい、粉をボウルにおしつけたり、おりたたんだりしていると粉がまとまってくる。

ひと塊にまとってきたら、形をまるく整え生地を寝かす。寝かしているあいだに、生地の表面が乾燥しないようにサランラップをまいておく。
1~2時間ほど冷暗所で生地を寝かす。寝かすことで、生地ぜんたいに水分がまわりコシと弾力がうまれる。
粉と水分の混ぜかた参考動画
生地をパスタマシーンでのばす

寝かせた生地を作業台にとりだす。パスタマシーンも設置しておく。
生パスタマシーンにはいる薄さになるまで、めん棒や手で生地をのばす。目安として、5mmほどになるまでのばす。生地が作業台にくっつくときは、打ち粉をふる。

パスタマシーンに通すと、生地の長さは2~3倍になってでてくる。2~3倍に長くなった生地をペタンと二つ折りにする。

生地をのばす→折りたたむ→のばす。この作業を3~5回ほど繰り返していると、生地の表面が滑らかになってくる。

生地が滑らかになれば、お好みの薄さまで生地をのばす。食べやすい長さに生地を切る。くっつかないように打ち粉をふっておく。
生地のばし方参考動画
生地をパスタマシーンで切る

パスタマシーンにカッター(生地を麺状にする道具)とガイドをつける。2mm幅に切るカッターを選ぶ。お好みのカッター幅をチョイスしよう。
生地ぜんたいに打ち粉をふり、パスタマシーンに生地をのせる。

カッターに装着したハンドルをくるくると回すと、生地が麺状になって落ちてくる。落ちる場所を清潔にしておくか、パットをおいたり、地面に落ちないように手でうけとめる。
すべての生地を麺状にする。麺どうしが、くっつかないように打ち粉をふっておく。
生地を切る参考動画
ハチミツカレー麵をしあげる

ハチミツカレー麵は、器もハチミツカレー麵でつくります。
原作では、鳥の巣状にした麺を揚げたものを器につかいます。
漫画で見ると、スープ系のカレーなんですよね。ぜったいスープもれるだろう、と思いながらも麺で器をつくります。
がんばって張りつけます。できるだけ、すきまがないように麺をひきつめました。それでもスープはもれました。

油で揚げます。麺に火がとおるとはがれやすくなります。
揚げる必要はないだろうと思っていました。
揚げたハチミツ麺は、絶品。ちょいとオシャレなお店で提供される前菜になるポテンシャルをもちます。
香ばしさと甘さのバランスが絶妙。ちょいと塩をふったり、ゴマをふったりと色々なたのしみかたができます。
いろいろなお酒にミートするおつまみです。
カレースープは、タマネギとニンニクをいため、カレー粉をくわえ、さらにトマトジュースとリンゴジュースをくわえ煮込みました。
羊肉をくわえると本格的になります。

つぎは、麺をゆでていきます。
ハチミツ麵:100gにたいして、1~2リットルのお湯を用意しました。沸騰したお湯に麺をいれゆでます。
ゆで時間は火力や麺の太さなどで変わります。目安として3分~7分ほど。ゆで加減をチェックしてから、お湯から引きあげました。

揚げてつくった器にカレースープをいれ、ゆであげた麺も器に盛りつけました。

カレーの直接的な香りと風味が、鼻の粘膜にとどきます。
麺はもっちりとしています。ハチミツをいれても、グルテンはしっかりと形成されており弾力とコシは強いです。
そして麺を噛むたびに、甘みがしみだしてきます。
精白された粉とハチミツがもつ天然の甘味が混ざりあい、新しい天体ともよぶべき健やかな甘味が、中華の歴史の一幕に刻みこまれました。
ハチミツの甘味とカレーの香りは、太極図のように明暗がくっきり分離しています。
けれども、しだいに、境目がなくなり、ゆっくりと溶けあい混ざりあい、麺料理の味わいを深く厚い風味にへと転化するのです。
ハチミツを直接いれるよりも、麺にねりこみワンクッションおくことで甘さがひかえになる、なれども、充実した甘さはしっかりと感じられます。
ハチミツカレー麵を作って食べた感想【 まとめ 】
ハチミツをねりこんだ麺は、ほがらかな甘味です。
船をうかべるように、ハチミツはカレーの風味をたかめてくれます、確実に。
ハチミツをねりこんだ麺を揚げたものは、絶品でした。
麺を揚げて食べるのが正解、とすら思いました。
ハチミツはスーパーで売っています。しかし、ハチミツをねりこんだ麺は見かけません。であるならば、お家で作るしかありません。
パスタマシーンをつかうことで、幅と太さがそろった麺を作れます。パスタマシーン1台でお家が製麺所。