この記事は、新福菜館中華そば(冷凍)を食べた感想を書いています。
ぎょッとするほどに黒いスープの見ための印象がつよいスープです。
見ためほどに、醤油の塩辛さはありません。
くっきり、はっきり、硬派な味わい。
鶏の骨の旨味と醤油をあわせたクセになるスープです。昭和から愛されてきた老舗の一杯をおうちで楽しめます。
黒いスープのなかには、一抹の懐かしさがあります。
たとえば昭和の夕暮れに聴こえるラッパの音、赤いチョウチンをつるした屋台ですすった一杯のような郷愁。

作り方は、お湯をわかし、スープと麺をいれて煮るだけです。
新福菜館中華そばは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで新福菜館中華そばを冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して新福菜館中華そばを堪能できます。
新福菜館中華そば 実食レビュー

黒いスープ。黄色い麺が、すぐに見えなくなるほどに漆黒。
香りは、カツオ節やシイタケを煮た出汁と醤油、みりん、日本酒とあわせた蕎麦のかえしによくにた香り、それと鶏ガラだしの澄んだ明るい香りを感じました。
けっして、醤油だけをぶちかけただけの雑なスープではございません。
スープを一口すすった印象は、くっきりとしています。醤油を焦がしたような、醤油の熟成につかった木製の樽にあるようなビターな味わいがあり、すっきりしています。
醤油の味わいのあとには、おおきな白い羽をひろげるような鶏の風味がひろがります。ていねいに雑味をけずり、しっかりとアクをすくいあげた明るく澄んだ鶏の旨味。
カツオ節、もしくは、コンブの旨味もしこまれているように感じます。
連続でスープを飲みつづけると、やはりすこし塩からいと感じました。その塩からさになれてくると、黒い液体のしたにしこまれている野菜、鶏などのほのぼのと淡く、そして懐かしい素朴な味わいがひろがります。

麺はストレートタイプです。麺の表面に、微細なミゾがいれられているような食感です。
麺は、つるりとふわりの中間の舌ざわり。また黒いスープを吸いこみやすい麺だと思いました。
小麦の甘味と、スープの味わいが混ざりあう様相は、ラーメンのスープをかけて食べる白米によくにた炭水化物がかもしだす蠱惑的な味わいです。
麺の弾力とコシはひかえめでした。
チャーシューは、豚がもつ甘さをいかしています。しょうが焼きによく似た味わいだと思いました。
