この記事は、讃岐梅うどん(さぬき麺心)を食べた感想を書いている記事です。
赤いうどんです。白くありません。
味のよい梅を収穫できる和歌山産の梅の粉末をねりこんだ、鮮やかに赤いうどんです。
讃岐梅うどんは、手延べうどんを5本ほどまとめたような太さです。
あえかな梅の酸味とうどんの細さ、軽妙なのどごしがあいまってすこぶるノドゴシが滑らかで、つややかで涼です。

また、めんつゆは、青い紫蘇をたっぷりといれたように、清冽で清潔な香りと風味があります。
そのめんつゆに、赤いうどんをつけてすすりあげると、いくらでも胃のなかに落としこめるような豪壮な気持ちになります。
夏の湿気、暑気のケツをつよく蹴りあげられる讃岐梅うどんの爽やかさ。
讃岐梅うどん1食のお値段は、めんつゆつきで税込160円(2025年時)
うどんの重量は100gです。
賞味期間は60日。
讃岐梅うどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、讃岐梅うどんの赤とノドゴシ、暑気をふっとばす涼をを堪能できます。
讃岐梅うどん 実食レビュー

つやつやと赤く輝き健康的に赤色のうどん。
赤いうどんに白い光が反射しています。
梅の香りはひかえめ。白いうどんのように静かな香りです。
うどんは赤い、けれどもその赤さほどには、梅の存在を感じません。
うどんのなかには、あえかに梅の果肉をつぶした風味があるだけです。
そのちょっぴりの梅干しによくにた酸味の存在を脳がキャッチした瞬間、舌と口のあいだにジュンとつばが顕現します。

静謐でないのは、めんつゆです。
みずみずしく青々とした紫蘇をたっぷりといれたような香りが、黒いめんつゆから飛びだしています。
めんつゆは、昆布とシイタケ、そして、醤油とミリン、日本酒で味をととのえたシンプルなものです。
めんつゆの土台は、シンプル、けれどもソレを突きやぶる紫蘇の香りは袋のなかのキリのよう爽やかに鋭く、剛直ともいえる香り。
このめんつゆだけ、別に売ってもらいたいほどです。

さて、讃岐梅うどんのレビューにもどりましょう。
讃岐梅うどんは、スマートでシャープ、端正な様相。すとんッと力をぬいた自然な態度。
讃岐梅うどんは、手延べうどんを5本ほどまとめた太さ。そうめんよりも、手延べうどんよりも太い。
けれども、一般的な太さのうどんとくらべると、口あたり、歯ざわりは軽く。とうとうと、つるつると流水をながれる小梅のように転がるように軽快な食感。
讃岐梅うどんは、そうめんを3本ほどつらねたような長さです。ですので、赤いうどんをすすっている時間がながいです。
うどんと空気をすすりあげていると、赤いうどんから、紫蘇の香りがたちあがります。赤い奔流が流れているあいだ中、ずっと新鮮な緑の香りが口中に充満し、うどんは胃に落ち、清澄な香りは鼻から天へと抜けていきます。
イヤミがなく、きどらず自然体、目にもあざやか、色で日本人を心地よく酔わせてくれる魅力をふくんだ讃岐梅うどん。
讃岐梅うどんは、うどん好き、うめ好き、さっぱりしたい麺を食べたいひとに強くおすすめできます。
讃岐梅うどん アレンジレシピ

月見うどん。
赤い夜空に、黄色い月が浮かぶ一杯。

赤いうどんには、白い大根おろしがよくはえる。

とろろ汁の白にも、赤いうどんはよくはえる。

納豆。
紫蘇の香りは、納豆の匂いを駆逐してくれる。