さぬき丸一製麺の讃岐鍋焼うどんを食べた感想を書いています。
えび天を筆頭に、煮しめた椎茸など6種類の具がはいった豪華な鍋焼うどんです。

一食の価格は税込300円以下(2025年現在)
このご時世にそんなお値段でいいんです、といいたくなります。企業努力に頭がさがります。
安い、まずい。そんなことは、まったく、ちっとも、これっぽちもありません。
中力粉をしっかりとねりあげた讃岐ごじまんのうどん。
たっぷりのカツオから抽出された真っ当なだし。
その出汁は、いろいろな食材とあわせやすいです。

いろいろな具材を自分でくわえることで、さらに見ためが豪華になり、味わいも絢爛になります。

作り方はお湯をわかし、冷凍庫からとりだしたうどんと具、だしをくわえて煮るだけです。
5分もあれば、ゴージャスでホットな鍋焼うどんを楽しめます。
讃岐鍋焼うどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、讃岐にいくことなく、熱々で体を芯から温めてくれるうどんをおうちでたのしめます。
さぬき丸一製麺 讃岐鍋焼うどん 実食レビュー

かつお節の濃い香りがただよっています。
白い湯気が、かつお色にそまったと感じるほどにふくよかな厚みのある香りです。
天女の衣のようにうすいかつお節をたっぷりのお湯にくわえ、地獄のかまのようにグラグラと煮たせて濃い風味を抽出した至極まっ当なかつお出汁。
そのかつお出汁には、乾燥させた黒い椎茸の香りと風味もあり、さらに肉厚な昆布もくわえたような味わいの奥行きがあります。
香りだけでなく、味わいにも、その椎茸と昆布の存在は感じられます。
澄明なおつゆ色をできるだけ崩さないように、醤油の香りと風味はひかえめ。
あるかないかの、日本酒とミリンの味わいはあるように感じました。
おつゆは一口目で、うまい、と思わせない飲みやすさで、おつゆが口中でほどけるように、かつおの旨味が浸透してきます。
上方風のおつゆは、白米を一緒に食べたくなる魔力をも秘めています。実際このおつゆで白米を食べられるでしょう。
おつゆの後味は、まるで生姜がはいっているようにすっきりとしています。(おそらく生姜はいれられていないと思う)

うどんは、讃岐らしくすこし太めで、四角で端正な印象のうどん。
うどんの表面は、すこし柔らかいです。はにかみながら微笑しているようにソフトな質感。
うどんの内部は、むちっと音が聴こえるほどの弾力とねばりがあります。
張りきっており、栄養たっぷりといいたくなる密度です。
白玉団子を洗練させたように、しっかりとした粘度です。
熱々のおつゆのなかに沈めていても、のびにくく、やわらかくなりにくい頑丈さがあります。

えび天は、汚れのない油で揚げられているようで明るく清潔な衣。
天ぷらの衣はおつゆに溶かしても、すぐに食べてもよし。
えびの尻尾は焦げる寸前で、これがいい香りを放出しています。
えびの本体は、甘海老よりもすこし大きいです。
椎茸は、それだけでしっかりと煮つめられているような味わいでした。
醤油にちょっぴりの砂糖をくわえたおつゆで椎茸をゆっくりと煮て、ふっくらとした食感にしあげています。
椎茸を噛むと、椎茸の滋味と混ざりあった調味料のお汁が、ぴゅッと飛びだしてきます。火傷にはくれぐれもご注意ください。
一食約300円以下と思えないほどに、充実した鍋焼うどんでした。
いそがしいとき、夜の勉強に疲れたときに、すぐに食べることができる。
さらにうどんと具を食べ、おつゆを飲むと、体の芯からポカポカと温まります。


