冷凍食品のリンガーハットの長崎ちゃんぽんを食べた感想を書いています。
目隠しして、この長崎ちゃんぽんをそのまま目のまえにだされたとしても、これが冷凍食品である、と見抜けるかたは魯山人クラスの舌でしょう。
一般ピープルは、これが冷凍食品かどうか見抜けないと思います。

作り方は、とてもかんたん。お湯をわかし、冷凍庫からとりだした麺と具、スープを一緒に煮るだけです。
料理が苦手なひとでも、とても作りやすい長崎ちゃんぽんです。
新鮮な歯ごたえがのこっている野菜、まるで生麺をゆであげたような活き活きとした麺はたっぷり。飲みやすい海鮮のだしの効いた白濁スープ。

人間が一日に必要な野菜の三分の一を摂取できると書かれているのも納得できる野菜の量です。
1食のお値段は、税込454円。ワンコイン以下のお値段です。
まるで実店舗で食べるのと遜色ない長崎ちゃんぽんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、リンガーハットの長崎ちゃんぽんをおうちでたのしめます。
リンガーハットの長崎ちゃんぽん 実食レビュー

澄んだ明るい印象の白いスープ。
海鮮系の香りがつよいです。
ホタテを干した凝縮された風味、イカを焼いたときに立ちあがるかぐわしい香りが白い湯気にまじっています。
つぎにタマネギやニンジンなど、ゆっくりと火をとおすと甘味がつよくなる野菜の穏やかな香りも感じられます。

おそらく豚と鶏もスープのなかにはいっているでしょう。豚骨スープのように、豚が前面にでてきておらず、豚は隠し味ていど。
そして、血合いと汚れを除去しきった鶏の骨から抽出された嫌みがなく、はればれとしたチキンの旨味が下味になっています。
たくさんの素材のたくらみの深い旨味がふくまれている白濁スープではありますが、たいへん口あたりが柔和で飲みやすいです。

麺はやや太めで端正な印象のストレート麺。かんすいをいれ食欲を刺激する黄金色にそまっています。
麺の表面の舌ざわりは、剛健な印象。麺の角は、しっかりと直角にたち、のびることを徹底的に拒否するかまえの豪壮さ。
麺の表面とすきまで、白濁スープをしっかりとホールドし、つるつると舌のうえを流麗にすべります。
麺の表面はしっかりと乾燥させたような、焼きあげたような、かちッとした食感ですが、麺の内側はエレガントともいえる柔らかい歯ざわりです。
加水率が高い餅のように、腰のあるねばりがあり、麺を奥歯で噛むことで太陽の光をたっぷりと吸収した黄金の小麦の甘味がしみでてきます。
キャベツたちを噛むと、まるで口のなかで管楽器のラッパが吹かれたように高音の音が響きわたるほどに新鮮な食感をのこしています。
野菜の剛毅な食感のあいまあいまに、エビの跳ねあがる食感を堪能したり、魚のすりみを蒸したもの、揚げたものの柔和な歯ざわりのちがいに舌鼓をうっているあいだに、お腹がすきまなく膨らんできました。
長崎ちゃんぽん1食は野菜と麺、スープの量は、日本人の8割がお腹がふくれたと満足させてくれるでしょう。

豚肉を追加すると、味わいが濃く厚くなります。

さらに、できのよい白濁スープは、替え玉する余地をのこしています。
