この記事は、コストコのカラシビ味噌らー麺と鬼金棒チャーシューを食べた感想を書いています。
コストコのお得感が炸裂し、辛いラーメンの名店が本気をだして作りだした絶品スープと本格的チャーシュー。
辛いラーメンが好きなひとは、見逃すてはありませんぜ。

赤いスープを手でもつと、ずしりとした重いです。これほどにヘビー級の重さをもつ袋ラーメンは記憶にありません。
さて次にラーメン1杯のお値段は、なんと200円を切ります。
さらに、鬼金棒チャーシューを一緒に買うと、もう店にでむく必要がない、それほどに完成度が高いです。
実店舗で、たくさんの香辛料といっしょに煮つめた豚肉を、その場で梱包したような本格的なチャーシューです。
辛さは、たしかにあります。辛い料理が苦手なひとは、飛びはねる辛さです。
ただ、辛党がおどろくほど、飛びぬけた辛さではありません。常識内の辛さにおさまっています。
辛いのが好きなひとは辛味をたす必要があるでしょう。
鬼金棒のカラシビ味噌ラーメン 実食レビュー

赤く澄みきり清潔な血の池のようなお上品なスープ。
カプサイシンの微粒子が、飛びまわり粘膜を刺激することはありません。
静寂な血の池スープのうえには、山椒、もしくは花椒のスマートな酸味をふくんだ香りがただよっています。
わたしの鼻では、花椒のひなびた酸味があるように感じられましたが、和の山椒がつかわれているようです。
スープの口あたりは、さらりとしています。ねっとりとした大量の赤い味噌をいれたとは、閻魔さまも気づかないであろう、流麗な口あたりです。
赤いスープを一口飲んだ瞬間、とがった辛味がやってきます。鬼の金棒を日本刀ぐらいに細く磨きあげたかのような辛さです。
唐辛子のカプサイシンの刺激よりも、山椒の酸味をふくんだ辛味のほうが強いです。
そのおかげか、たいへんスマートな印象の辛さです。
舌がひりつく、というよりも、舌の汚れを落としてくれるようなシビシビ感。
雑味がなく、辛さだけを抽出したような純に赤い先鋭的な刺激。
暴力的、粗野、粗雑な辛さではありません。整理整頓された辛さ。
胸毛ぼうぼうな体育会ではなく、メガネをすちゃッとかけそうな理系な辛さとでもいえるでしょうか。
余計なものを一切合切、てっていてきに排除しきった、断捨離な辛さ。
そのシャープな辛味は、舌の味蕾を通過し、背骨に経由し、するすると脳みそに到達します。
頭のてっぺんが、温められ、じわじわと汗がふきます。
ほっぺたからは、汗はでませんでした。
赤いスープのしたにも、旨みはこめられている、とは思います。
その旨みも、かぎりなく透明にちかいものです。鶏のようでもあるし、昆布など海鮮のようにも感じられます。
ぬらりひょんのように、悪の親玉として存在感はある、けれども、とらえどころのない旨みです。

麺はノンフライのストレート麺。油がでず、赤いスープを悠遊と泳いでいます。
味のマルタイの麺は、大好きです。ただ、おそろしくできのよい赤いスープにくらべると、やや見劣りしているように感じました。

パクチーをくわえると、不思議なことに東南アジア的な辛いスープのような味わいになります。
パクチーは苦手です。けれども、カラシビ味噌ラーメンにいれた緑の香草は食べられました。
赤いスープの辛さ、緑のパクチーの苦みが混ざりあい、スナック菓子のような軽い香り、中毒性のある旨みがうまれています。

別売りの鬼金棒チャーシューをのせると、豪華絢爛、豪勢がすぎるラーメンをたのしめます。
鬼金棒チャーシュー

肉厚。鬼の金棒級のながさ。
その山脈のような豚肉のうえには、五香粉の香りが充満しています。
本格的な中華料理店にはいったときの、あの中華といえばの香りむんむん。
八角をいれているとかかれています。そのほかの香辛料もいれているように感じました。
チャーシューの表面は、すこし柔らかく、指で触ると、ずぶりと沈みます。
包丁で切るときは、やさしく、やわらかく動かしましょう。
豚肉の中心まで味がしみ込んでいないように見えることでしょう。けれども、食べると味わいはしっかりとしみこんでいるように感じました。
チャーシューが温かいときは、ほろりと崩れる食感。熱がないと、がっしりとした食感です。
チャーシューに火をいれたのち梱包しています。温めずとも食べられます。
鬼金棒と名づけられています。けれども、甘めのチャーシューです。
豚肉がもつ天然の甘味と、醤油と砂糖などの甘味を精妙にあわせています。
精白された砂糖と醤油が、キャラメル化したような甘味は、くどいと感じられるギリギリのラインにおさえられています。
プリンのような黒いソースのしたからは、ぬッと豚肉の滋味があふれます。
豚肉でも脂のすくない部分がつかわれているようで、しつこい脂を感じません。胃がもたれません。チャーシューを食べたあとのこなれはいいものです。
できあいのチャーシューの可能性の袋をつきやぶるキリならぬ、金棒。
凡百のチャーシューを凶暴になぎはらうほどの魅力をもつチャーシューです。

鬼金棒チャーシューは、おつゆもいれられています。
旨みたっぷりのおつゆです。料理につかえる極上の調味料です。こぼさないように保存してください。

ご飯のうえにチャーシューをのせ、おつゆをふりかけるだけで、お店で提供している丼をおうちで堪能できます。
ここだけの話、チャーシュー丼をかなりお安く食べられます、ここだけの話ですよ。
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鬼金棒のカラシビ味噌ラーメンとチャーシュー【アレンジレシピ】

お味噌をお湯でとかし、つけ麺にしました。
辛さは調整してください。

麺は、自作のものをつかいました。

焼きそば。
野菜とチャーシューをいため、ゆでた麺をくわえ、赤い味噌を混ぜあわせ焼きました。
パンチのある辛味をたのしめる焼きそばです。

麻婆豆腐ラーメン。
赤いスープには、白い豆腐がよくにあう。
やすく、うまい、さらに高たんぱくなラーメンです。
すこし片栗粉などでトロみをつけるのもよき。
赤く辛いスープは、炭水化物との相性がよいです。

赤と白がめでたいお雑煮に。

ラーメンを食べたあとに、すこしモノタリナイと感じられたかたは、白飯をいれおじや風にしたてあげましょう。
地獄の赤い血の池をすべて飲みほす勢いで、赤いスープをあますところなく堪能できる至高のレシピ。
チャーシューも炭水化物との相性はいいです。

チャーシューと米、卵をいため、さいごに鬼金棒チャーシューのおつゆで味つけしたチャーハンです。
八角の香りのおかげで、おてがるに本格的なチャーハンをつくれます。
さらに肉厚なチャーシューのおかげで、うまく、さらに満足度もたかし。

もちごめとチャーシュー、おつゆを混ぜあわせ蒸しあげるだけで、中華街にぶらさがっているような本格的な中華ちまきをつくれます。
むっちりとしたモチ米、ほろりと崩れる豚肉。
お好みでニンジンやタケノコ、キクラゲをくわえると味わいがにぎやかになります。

きゅうりを炒め、さらにメンマとチャーシューをくわえ、赤い味噌をくわえ味をととのえました。
ご飯にあうのは、もちろんのこと、ビールやハイボールとの相性もよいです。
辛さのおかげで汗がひく、辛さが食欲をひきだしてくれる、ちょいと本格的な中華風おつまみ。

もやしを炒めるときに、赤い味噌をいれ混ぜあわせました。
もやし用の調味料を買う必要はありません、鬼金棒があれば。
辛さがびしッときまり、香りもよいもやし料理です。しかも、お安い。財布にやさしいです。
香りのよいゴマ油をふりいれる、もしくはゴマをいれると味わいがさらに豊かになります。

赤い味噌をとき、ゆで卵をつけこみました。
辛い煮卵をたのしめます。
おうちで食べる一級品の辛いラーメンだけでなく、さまざまな料理につかえるカラシビラーメンと鬼金棒チャーシューです。
