この記事は、マルタイ棒油そばを食べた感想を書いています。
ほのかにかつお節、魚粉の香りがたちあがる、さっぱりとした味わいのおつゆです。
すこしだけ香辛料のちくりとした刺激もあり、こざっぱりとした後味を演出しています。
いつものマルタイの麺を2~3本ならべたほどの厚み。おつゆがしっかりと麺にからみつきました。

さらに麺をゆでたあとに、冷やしヌメりなどをそぎ落すので歯ざわり、舌触りはさらに精悍なものになります。

あとは、そなえつけの粉末スープと調味料油を混ぜるだけで完成です。
謙虚なあじわいのおつゆです。いろいろなトッピングとの相性もよいです。
麺とおつゆだけでは、さすがに夏の暑さにバッタンキューになります。
お好みの具材をのせ栄養を摂取し、さらに辛みや酢をたしながら食べれば胃がむくむくと勃起するように元気になる油そばをつくれます。
その油そば一杯のお値段は100円以下です。トッピングはのぞく。
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マルタイ棒油そば 実食レビュー

かつお節、もしくは、魚を乾燥させ削った香りがあえかに漂っています。
そして、酸味の角のまるい黒酢のようなおだやかな酸味。さらに黒胡椒をほんの一粒だけつぶしたような微弱な刺激も感じられます。

おなじみの麺よりも、存在感を見せ、いや、まさに魅せつけている太めの麺。
しっかりとゆがき、冷水でしめあげることで、まるで生麺のような雰囲気を放射しています。
麺の表面の舌ざわり、歯ざわりはナチュラルに柔らかいです。
麺の表面は柔らかい、けれども歯で掘削するにつれ、麺の中央に密集したグルテンの塊といいたくなる強いコシと芯があります。
そのおかげで、しっかりと麺を噛んだと実感できます。
おつゆの味わいは、麺の存在感にかき消されたようにひかえめな味わいなれども、飾り気はない、けれども旨味の調和がとれており、味をうすいとは感じさせません。
お酢をすこし、そして魚粉、さらにゴマ油をくわえ、さいごに清潔なラードを溶かしたものを混ぜあわせたような味わい。
それでいて、どれもほのかに感じられる程度に味の上限をおさえており、おれが、わたしがと、でしゃばらずに、こってりと主張はつよくなく、麺の影のようにひっそりと旨味を演出してくれるおだやかなおつゆ。
最後の最後に、ふと異性に目をうばわれた瞬間に、二の腕をつねられるような刺激があり、酸味の存在とあいまって口あたりはさっぱりとしています。
度量のひろい麺、ひかえめな味付けのおつゆ。

いろいろと主張のつよい食材でもうけいれてくれます。
お好みの食材をのせ、自分ごのみの油そばを堪能してください。
