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【 レビュー記事 】マルタイ ご当地シリーズ お家にいながら九州の味わえる 博多・熊本・鹿児島 洗練されたノンフライ麵は九州のスープとの相性よし

乾麺

この記事は、マルタイのご当地シリーズを食べた感想を書いています。

自宅にいながら、九州のラーメンを味わえます。しかも、一杯100円ほどのお手頃価格で。

麺とスープはついてきます。トッピングがあれば、さらに贅沢な一杯になります。

おそらく、麺はおなじものが使われています。

ただ、麺のゆで時間がちがうシリーズもありました。もしかしたら、麺にちがいがある、のかもしれません。

むかしから愛されつづけてきたマルタイのノンフライ麵は、九州の風土で磨かれたスープとの相性がよいです。

ラーメンのつくりかたもおなじです。麺のゆで時間とお湯の量がちがいます。お気をつけください。

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博多

豚のふとい骨の野性味あふれる旨味と風味、香りが、しこまれているスープです。

どっぷりと重量級の白濁したスープ。ときどき、豚の先祖である猪によくにたパワフルな香りが、鼻をうちます。

豚の匂いのほかは、香味野菜の香り。おもに生のタマネギをいれたような新鮮な香り。そして、ニンジンなどの根野菜の自然な甘みもあるように感じました。

ニンニクも匂い消しとしていれている、とは思います。しかし、ニンニクの香りはほとんど感じませんでした。

スープを口にふくむと、ポタージュのように、しっとりと官能的、媚びるように柔らかい口あたり。

スープを飲んだ瞬間に旨味が爆発、そのような性急な味わいではありません。

ゆっくりとあせらず、純粋で清潔なラードの甘さ、そして、豚の関節あたりの骨を煮込みたおしたような、おだやかなで濃密なゆたかな風味と、動物由来のだしなのに自然な甘味がひろがります。

舌と歯、のどが母なる愛にちかい豚の羽にやわらかくつつまれ、恍惚とも、エロチックともいえる耽美にして清潔な旨味がしずかにしみこんでいきます。

スープを飲みつづけていると、甘みメーターがどんどん上昇し、甘さの許容範囲を突破してしまい、すこし甘すぎる、と思いました。

甘すぎると感じられたかたは、青ネギや唐辛子などをいれ甘味を制御してください。

やわらかく、ねっとりとした雑味のない脂は、しばらくまつと麺のなかに吸収される、そのような印象をうけました。

麺は、ねっとりとつるりの中間の歯ざわりです。濃いとんこつのスープに肩までしっかりつかりこんでいる印象の麺です。

熊本

甘い、と感じとれるほどに豪華な豚の充実したかおり。

その豚をおって、猛烈ないきおいでニンニクの風味がやってきます。

まるで火の球になったニンニクが鉢から飛びだしてくるほどに、立体的で香ばしいニンニクのかおり。

そのかおりは、部屋のすみに到達するほどに勢いのつよいニンニクのかおりです。

部屋のなかが、すこし焦げた滋味あるニンニクの香りに包まれます。

にんにく嫌いは鼻をつまんで飛ぶように逃げ、にんにく好きはまっしぐらに器をめがけて飛びこむ、それほどに活き活きとしたニンニクのかおり。

焦げたニンニクをわざわざトッピングする必要はない、と思いました。

スープを口にすすむと、シャープな苦味。ニンニクの焦げた、ビターな疾走感が、舌のさきの味蕾を刺激します。

苦さがひくと、豚骨と野菜をこんこんと煮た風味がひろがります。

おそらく、かなり豚の風味は濃いのだと思うのですが、スープに浮いている黒い辛味のおかげで、飲みおわったあとの口中は、さっぱり爽快、こざっぱりとしているのです。

麺も辛さと苦さの影響をうけているのか、禅寺の坊主のように背がしゃんッとのびた口あたりです。

どっぷりと濃いスープ、なれども口あたりと後味は、疾走する黒い熊のように活きのよい爽快さ。

苦さと辛さのしたに隠された豚の風味は、隠し味のような印象です。知らず知らずのうちにたっぷりの豚を摂取できる熊本ラーメン。

鹿児島

すこし醤油をくわえたような色の乳白色のスープ。

豚をメインに、すこしだけ鶏の脂もくわえているような複合的な香りです。

スープを飲むと、ぴりッとしたカプサイシンの刺激をかんじます。

そのシャープな辛味のおかげで、スープはさらりとした口あたりです。

スープを飲んだ印象は、海鮮系をぬいたちゃんぽん。そのように感じました。

たっぷりの豚と鶏の骨をお湯にいれ灰汁を徹底的にのぞき、そのうえで、たまねぎやニンジンなどをごろごろと煮汁にくわえ、白濁するまでじっくりと煮込んだ淡泊だけど、肉感的であり、複合的な旨味をかさねあわせたスープ。

豚に翼。豚に鶏のだしをあわせたものは、鬼に金棒なほどにふくよかな風味。そして、脂の膜が舌をおおいますが、しつこくなく、旨味だけを匠の技で抽出しています。

おそらく、さっぱりとし、脂がくどいと感じない理由は、スープに浮いている赤く鋭敏な鷹の爪のおかげだと思います。

鹿児島ラーメンの辛味と脂は、野菜をおいしく食べるためにあるスープのように感じました。

二◯系や、ちゃんぽん麺のように、たっぷりの野菜をのせると味わいが、にぎやかで愉快なものになります。

また、冷蔵庫にのこった野菜を整理することもできます、それも美味しく。

お好みで大根の漬物をつけあわせるのもよきです。

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