(武生製麺)国内産そば粉使用 越前ざるそば つゆ付きを食べた感想を書いています。
国内産そば粉3割のそばです。そばの食感は、かっちりと清潔、角がたち、精悍な食感です。
つゆは、昆布やシイタケの風味が感じられる甘めのつゆ。うすめる必要がなく便利です。
また、冷やしだけでなく、温としても食べることができました。
越前ざるそばは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで運んできてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも、熱すぎて外出したくないひとも安心して越前そばをおうちで堪能できます。
(武生製麺)国内産そば粉使用 越前ざるそば 実食レビュー

あれ、ほんとうに3割しかそば粉はいれられていないのと考えこんでしまうほどに、しっかりとそば色。
清水をはじき、つやつやと涼しげな様相。そばのうえに、そばをのせても、だれずに、しゃっきりとしている精悍さ。
越前の厳寒な季節に磨きあげられた粛然とした雰囲気を感じます。

そばは、ちょいと波うっています。そばを口にのせた印象は、まっすぐです。
そばをすすりあげる、そして、そばが舌のうえにのる、はじめは、すこし重みがあるかと思われましたが、すぐにそばの印象はかろみへと転じます。
そばの輪郭は、かくしゃくとしたもので、とぎたての刃のように舌のうえをすべります。そばの角の存在を舌で実感できます。
そばそのものは、いくつもの穴があけられ、空気をふくんだように軽い食感です。そばらしい清冽なのどごし。
さて、そばの香りはどうでしょうか。
北陸の澄んだ雪どけ水に、そばの実を5粒おとしたほど純潔な香りがあります。

越前そばは、そばだけでなく、つゆと一緒にすすりあげ完成するものだと思いました。
つゆだけの味を確認すると、ちょいと甘すぎない、と感じざるをえません。
みりんと砂糖の甘さがつよめ、そのしたに昆布と干しシイタケの風味があるつゆです。
そばをつゆにつけると、余計な甘味が削られる、そして、そばの滋味がつよくなり骨太になり、甘味が旨味に転化します。
また、すこし甘いつゆは、薬味の味わいをくっきりと浮かびあげ、爽快感を一段も二段もあげてくれます。

大根おろしが、おいしく食べられる、つゆだと思いました。

また、つゆにお湯をすこしくわえると、温かいそばとしても食べられます。
温めると、かつおの香りと風味が、ふんわりとおぼろ月のように浮かんできました。

焼きそばにもなります。
これが、ほんとに焼きそば。
