コストコで買える桂花ラーメン8食入りを食べた感想を書いている記事です。
熊本ラーメンといえば、くまもん。そのゆるキャラよりも有名なのがニンニクを黒くなるまで炒めた香りの爆弾ともいいたくなる香りを充満させたラーメン。
その熊本ラーメンの老舗のお味をおうちで、お鍋ひとつで堪能できます。

1杯のお値段は、250円。もちろん、スープと麺つきですよ。


作り方は、まるで生麺のような半生麺をゆでる。

火をとめる瞬間にスープをくわえる。

麺をゆでるあいだに黒い味のキメ手である黒ニンニクが味噌化したような物体を器にいれておきましょう。
そして麺とスープがはいったお湯で味噌を溶かせばできがありです。
コストコ 桂花ラーメン 実食レビュー

お湯をそそいだ瞬間に黒い香りの薔薇が咲きみだれたと感じらえるほどに厚く濃いニンニクの存在感。
火をいれたニンニクが好きなひとは、よだれをたらし、ニッコリと微笑まれること間違いなし。
おおきな果肉のニンニクをたっぷりの油のなかにいれ、表面を黒くなるまでじっくりと揚げた充実しきった香り。
そして、その黒くやわらかくなったニンニクをつぶしペースト状にした肉肉しいともいえる迫力いっぱいの黒い香りが広がっています。
このラーメンを食べたあと30分ほどは、ニンニクの香りが部屋に残存しています。ふしぎなことに、食べたあとは、あまりニンニク臭が口からしません。ただし、食べすぎるとニンニク臭はします。
さて、話をスープにもどしましょう。豚骨とは思えないほどに、黒々とした色のスープ。
ニンニクの香りは、クロガネの城のように厚く濃い。けれども、スープそのもの味わいは、さっぱりとしています。
見ための印象よりは、淡泊な味わいのスープです。
豚骨というよりも、淡麗な白湯スープにちかい印象です。豚よりも、鶏の風味のほうが強いように感じました。
ニンニクの香りで鼻がバカになっている可能性もなきにしもあらずですが、こってりしているとは思いません。
さらりとした脂は、口内にこびりつかず、ふっくらとした柔らかい甘味を提供してくれます。
そこはかとなくスープには、酸味もあるように感じます。素焼きの壺にいれ熟成させた角のとれた酸味がある、そのおかげでさらにスープの後味はさっぱりとしたものになっています。
ニンニクの黒い颶風が口中であばれまわり、最後には清らかな風になり胃のなかにスープがぬけていきました。

手延べうどんなみに細い麺。長さから太さ、厚み、すべてがしっかりとそろっています。
ストレートの麺にスープはしっかりとからみます。麺と麺のあいだに、黒いスープをがっちりホールド。
黒いニンニクそのものをすすりあげているような夢心地にさせてくれます。
しっかりと熟成させ、ゆっくりと水分をとばしたようなどっしりとした腰、かっちりとした弾力の麺です。
麺はのびにくいと思いました。ゆで時間を調整することで、かためから柔らかめまで色々な食感の麺をたのしめます。
ただし、ゆで時間が短いと、麺の表面が日焼けしたようにザラザラとした食感になり、噛みごたえもまします。お腹がふれやすい麺になりました。
しっかりと麺をゆでると、つるりと、ざらりの中間の食感になります。つるつると滑らか、とまではいかず、がっちりとマッチョなすすりごこちの麺です。麺をすいこむのに力をこめる必要あり。
熊本ラーメンは、ニンニクの爆発だ。
有名ラーメン店の味をそのままご自宅にお取り寄せ
コストコ 桂花ラーメンアレンジレシピ

辛みをくわえると、ニンニクと唐辛子のツートップがそろい、味がびしッときまる、と個人的には思っています。
唐辛子や豆板醤などをスープにいれる、もしくは調味料で炒めた肉をのせると、ニンニクと辛みが溶けあい、ペペロンチーノを筆頭にシンプルにうまい料理の高みへ駆けのぼります。

お店で提供されている五香紛をふりかけた豚肉のトンカツをトッピング。
豚肉の脂をカツでおぎなっています。すこしスープをふくみ柔らかくなった衣を噛むと、五つの香りが口中にふくらみ、じゅわんと豚の透明な脂がしみでてきます。
そして、新鮮なキャベツを食べる、そのキャベツにはニンニクの風味をまとったスープがからみついており、通天閣ちかくで食べる串カツを彷彿とさせる愉しく魅力的な味わいになっています。

桂花ラーメンは、ニンニク味噌をいれずに作ることもできます。
桂花ラーメンでも提供されている阿蘇菜ラーメン風としても食べられます。
高菜をいれました。葉っぱがほどよく熟成したほがらかな風味が、淡泊なスープの味わいに奥行きをあたえています。

すこしスープをへらして焼けば焼きそばとしても楽しめます。
ニンニクをどれだけいれたんダとびっくりするほどに、ニンニクの香りがトグロをまいている焼きそばです。
ふしぎなことに、スープをからませた麺は時間がたってもくっつきませんでした。
