この記事は、生協専用のニッキーフーズの冷凍パスタを食べた感想を書いている記事です。
食べたいとき、ひとりぶんのパスタをすぐに食べられます。
ソースとパスタは、しっかりとお腹をふくらませてくれました。

冷凍庫からとりだし電子レンジで調理します。すぐに食べられます。爆発しない工夫がされています。
袋の上下だけは、しっかりと確認してください。まちがえると、爆発しますゾ。
パスタ一皿のお値段は300円以下です。
1食の重量は、200gを超えています。しっかりとお腹をふくらませてくれました。
生協会員になり注文しておけば、冷凍した状態で自宅まで運んできてくれます。
有機トマトピューレを使ったミートソース

レトルトのミートソースにありがちな、チープな香りはしません。
太陽の光をたっぷりとあびたトマトの若々しい酸味。そしてミートの重厚な風味が混ざりあった、これぞ王道のミートソースといいたくなる香りがお皿のうえにただよっています。
すなおに白状すると、牛肉だとおもい食べていました。じっさいは豚肉でした。
トマトと肉が混ざったら、もう牛肉になるんじゃない、としか思えないほどの豚肉の風味と味わいです。

パスタを巻きました。フォークで巻きやすいパスタの幅と厚みです。
パスタは、冷凍されていたのに、いま茹であげたようにしっかりとした食感です。
パスタとパスタのあいだにソースがからみやすい、けれども傷ひとつなく鏡面のようなパスタの表面。
つるりと舌のうえをすべり落ちるように滑らか。
そして、歯で噛む。機械のパワーで強力粉をしっかりと押しかためた弾力とコシ、噛みごたえがあります。
ぷちッときれたパスタひとつひとつが、ニョッキのように独立した食感をもち、ソースとからみあい口のなかでからみあい、炭水化物とソースが混ざりあい立体的な旨味をうみだします。
ニッキーフーズのパスタは、特殊なソース以外は、このパスタがつかわれています。
ソースは、たっぷりの野菜を弱火でじっくりといため、しっかりと水分を飛ばし甘味だけをぎゅッと濃縮したような甘味と旨味が、口中にじゅわりとひろがります。
おそらく動物的な旨味もいれられていると思いますが、野菜の風味のほうがつよく、肉の味わいは隠し味ていどです。
野菜の旨味がたっぷり、濃厚といっても過言ではないほどに実感できちゃう野菜がもつ滋味。
そして、野菜の甘味と風味がげんかいまでひろがった瞬間、トマトの酸味が爽やかに浮かびあがります。
トマトの若々しい酸味のおかげで、口中がさっぱりとします。
野菜ぎりのお子様でも、ぺろりと食べてしまうかもしれないほどのミートソースだと思いました。
蟹とほうれん草のトマトクリーム

赤いカニの陽気な風味を実感できちゃうパスタです。
とろりと絶妙で優雅な舌ざわりのソース。花のリキュールにもよくにたカニの味噌の香りが、ふわりとたちのぼります。
カニの陰気な臭みは、まったく、ちっともありません。乳製品とカニの味噌の組みあわせは、ソースの味わいを豊かなものにしています。
カニの味噌の風味はあります。カニ味噌が、まるで上質のチーズのように高雅で典雅な味わいへと転化しています。
ほうれん草の匂いはひかえめ。ほとんど感じられません。いろどりと考えてもらっても大丈夫です。
ほうれん草が苦手なかたでも食べられると思います。

有機トマトピューレを使ったナポリタン

官能的に柔らかく、太陽のようにほがらかな雰囲気をまとったナポリタン。
チープな冷凍食品にありがちな、鼻にさわる匂いは、まったくありません。
太陽の光をたっぷりとあびた健康的なトマトの水分をとばした酸っぱさも感じます。
トマトだけでなく、オイスターソースや醤油などもくわえたような豪奢な香り。

パスタは、しっかりとした食感です。ちいさいお子様でもフォークで巻ける太めのパスタ。
パスタの表面は、ソースがからみやすいように微細なみぞがあけられているように柔らかい歯ざわりです。
パスタを噛むと、小麦粉を機械で圧迫して、小麦と小麦を結合させたしっかりとしたアルンデンテな食感。
食べたという充実感をしかと感じられる重量級のパスタ。
小麦がもつ甘味も実感できちゃいます。
溶ける一歩手前まで炒められたタマネギ、ちくりとした活きた苦味のピーマン。
食べやすい大きさのソーセージは、豚だけでなく鶏を混ぜたような、もしくは魚肉ソーセージによく似た淡泊な歯ごたえです。
ソーセージを噛むと、あえかな甘みがしみでてきます。おそらく清潔な豚の脂のように味わいふかい甘味です。
3種チーズの濃厚カルボナーラ

本格的なお店で提供されるような見ためのカルボナーラ。
これが冷凍だというのですから、日本のメーカーさんの冷凍にかける情熱、努力には頭が自然にさがります。
電子レンジで調理したというのに、卵やチーズはかたまっておらず、さらさらです。
じぶんで作るよりもナチュラルな口あたりのソース。
3種のチーズと書かれているように、ミルフィーユのように層になったチーズのゆたかな香りはあります。

けれども、ソースの口あたりは、どっぷりとしておらず、優雅ともいえるお上品な歯ざわりです。
とろりとしながら、くどくなく、舌をすべるように滑らか。
そして、チーズの豊かな風味を口中にふりまきながら胃に落ちていきます。
ベーコンは燻製されておらず、豚の旨味だけを純粋にたのしめます。ほうれん草が嫌いなひとでも食べやすい食感と匂いです。
まるで生パスタのように、幅ひろのパスタ。
パスタのはしっこは、きしめんのようにビラビラで滑らか。ソースがよくからみます。
パスタを噛むと、グルテンが結合しスクラムを組んだ手ごたえ、いや、歯ごたえのある充実した食感があります。
むっちりと張りきり、老練な強い食感。歯ごたえがありよく噛むのでお腹がふくれやすいです。
パスタとソースの相性は、たいへんよく、ふたつを一緒に口にいれることで、味わいに深みと奥行がうまれます。
たいへんに満足できるカルボナーラです。カルボナーラをつくるのが苦手なひとにおすすめです。
アボカドとチーズのカルボナーラ

ベーコンを焼いたような香りがつよいです。
ソースは、さらりとしています。しかしパスタとからませるとすこし粘度がまします。
舌ざわり、口あたりは柔和です。チーズ系や、ホワイトソース系の食感そのもの。
チーズの種類は、2種類ほどでしょうか。淡泊なのと、すこしオレンジがかったハードチーズのような風味があります。
アボカドはきれいな形をたもっており、清潔な緑色です。
黒ずんだり、角がかけたりしていません。電子レンジで調理したというのに、マグロの刺身のような口あたり。

アボカドを単品で食べると新鮮すぎて、フレッシュに青臭いと感じられるかたもいる、それほどに若々しく、艶のある食感。
黄色いソースと、緑の森のバターをいっしょに食べることで、味わいが完成するソースだと思いました。
新鮮なバターともいえる濃密な味わいとチーズの風味が混ざりあい、ボリューミーな旨みがひろがります。
もうすこし黒胡椒をきかせてもよいように思いました。お好みで黒胡椒をふりかけると、味がびしッときまると思います。
醤油バター焼たらこ

バターをしいたフライパンでたらこを焼き、皮にすこし焦げめをつくる、そして醤油を一滴二滴たらしこむ。
そんな香りがお皿のうえに満ち満ちています。
うっとりするほどの魚卵の香りが、宝箱からあふれる金貨のようにあふれかえっています。

たらこだけでなく、キノコもたっぷりといれられていました。
つるんとしたのや、がしッとしたのや、さまざまなキノコの食感をたのしめます。
また、キノコのさまざまな風味が醤油と混ざりあい立体的な味わいをうみだしています。

たらこのエキスの奔流。こうばしいたらこの皮の風味、暴力的なまでにゴージャスでふくよかな甘味、品があり懐がふかくバターと生クリームを混ぜあわせたような異様にヘビーな旨味。醤油の熟成した安定した風味、キノコの奥ゆかしくこだまする味わい。
歯のすきま、鼻の穴から、充満しきった旨味がぬけてしまう、それほどに旨味がふくらみます。
あまりの旨味に疲れてしまう、そんなときにほうれん草の苦味をかんじると口中の膜が洗いながされ、また新たなに旨味をしっかりと堪能できるのです。
たらこそのものを食べるよりも、たらこを食べたという満足感をえられます。
きのことベーコンの和風パスタ

きのこ好きが、にっこりするほどに豊かなきのこの香り。
ベーコンの燻煙の香りはひかえめです。醤油、もしくは麺つゆをすこしたらしたような香りも混ざっています。

パスタソースは、すこしトロみがついています。乳化したような、すこしくず粉を混ぜたようなお上品な口あたりのトロみです。
きのこの食感はのこっています。しゃくしゃくしたの、さくさくしたの、くにゃくにゃしたの。
きのこを噛むと、薄味の佃煮のようなお汁が飛びだします。そのお汁には調味料の味わいだけでなく、きのこの柔らかい味わいも混ざっています。
さらにベーコンのオイリーな旨味もきのこの内部にしみこんでいます。
ベーコンはきのこよりも存在感がうすいです。ベーコンは西洋のかつお節のようだと思いました。
きのこが主役のパスタです。お好みで一味やレモンなどをふりかけお好みの味に調整するのもよきです。
瀬戸内のレモン香る彩り具材のレモンパスタ

レモンの香りが、ワーッと歓声をあげています。レモン好きはニッコリと微笑む香り。レモンが嫌いなひとは。
レモン果汁というよりも、レモンを発酵させたレモン塩によくにた丸い酸味です。
つーんッと突きさすような酸っぱさではありません。
麺つゆに、レモン塩をくわえ、そしてすこしオイルをくわえたようにトロみのついたパスタソースです。
食欲がなくても、疲れていても、食べやすい凛とした爽やかな香り。あっさりとした風味。

エビとキノコは、よくパスタソースにミートしていると思います。緑の星型の野菜は、好き嫌いがわかれるとおもいます。
オクラが、もっとつるりと粘っている、もしくはしっかりと肉厚なものを使うともっと味わいがにぎやかになる、と思いました。
和風柚子醤油パスタ

瀬戸内海のさわやかな日光をあびたように、爽やかな柚子の香りが、皿のうえに充満しています。
白い湯気は、まるでたくさんの金色の果実をうかべた湯船につかっているかのようです。
ゆずのポン酢。ソースはそのような印象です。ひじょうにさっぱりとした風味です。

パスタを噛むと、昆布、もしくは魚介をかわかしたものの旨味が、ゆっくりと口中にひろがります。
食べおわったあとに、ちくりと一瞬だけ唐辛子の辛味と苦味のようなものがありました。
その辛味と苦味のおかげで、パスタを食べた後味が爽快になります。もともと少ないオイルを洗いながしてくれるのです。
黄色いさわやかな風味から、豚を燻した香りが、たちあがってきます。ベーコンが、あっさりのなかにしっかりと屹立しています。
4種きのことほうれん草の和風醤油スパゲッティ

3種類のきのこを料理にいれると、味わいがゆたかになる、といわれています。
このスパゲッティには、4種類ものきのこがいれられています。透明の袋をあけた瞬間、白い湯気が、まるでキノコの色にそまったかのように濃く厚い香りがふきでてきます。
そのきのこの風味に、ぽちょんとお醤油をたらしこみ、はんなりとした甘味をくわえたような純和風の香りです。
ほうれん草の風味はひかえめです。ただし、鮮やかな緑色のほうれん草を噛むと、しっかりと味わいを主張します。

ほうれん草のおとなびた苦さがありました。ほうれん草が苦手なかたは気をつけてください。
醤油だけでなく、なにかしらの和風だし、そして、香りがひかえめなオイルを混ぜあわせたソースはさらりとしています。
パスタソースのなかには、きのこの旨味がしっかりと息づいています。
きのこの旨味が、つぎからつぎへと勃起する、奔流する、きのこの味わいの万華鏡といいたくなる豊かでにぎやかな味わいです。
柔らかめのきのこと、しっかりとした食感のパスタの味わいの対比。
そして、きのことパスタと一緒に噛むと、きのこの旨味、炭水化物の魔味が、一気に口のなかで弾けとびます。
きのこ好きさんは、にっこりと満足するであろう、きのこのたしかな旨味を実感できちゃいます。