この記事は、エスビー食品のシェフの一皿(パスタソース)を食べた感想を書いている記事です。
本格的な味わいのパスタソースをおうちで楽しめます。
イタリアの有名店のシェフが監修したパスタソースです。
レトルトにありがちな安物くさい匂いはありません。
目をとじて香りを確認すると、おさらのまわりが有名店にはやがわり。

電子レンジで調理できるレトルトパウチです。
あっというまにパスタソースを温められます。
お湯で温めることもできます。
賞味期間は1年ほど。
パスタソースは、塩をいれずにゆでたパスタにかけました。
塩をいれる必要はない、パスタソースだけで十分おいしく食べられると思いました。
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赤ワインをふんだんにいれた、そんな優雅な香りが漂っています。
すんッと澄んだトマトと赤ワインの爽やかな香り。
そのしたには、お肉をいためたプロテインな香り、さらに、たくさんの野菜を炒めた香りもあります。
かすかに、オレガノのによく似た香草の香りもあります。

赤いソースとまとったパスタを口にいれると、アルコールとトマトが熟した複合的な酸味があり、爽やか、かつノーブルな口あたり。
爽やかな風味がすぎさったあとには、お肉を焼き、すこし焦がしたところを削りとり、それと野菜と炒めあわせたようなニギヤカな風味がひろがります。
最後に、トマトの酸味、ほんのちょっぴりの赤ワインのビターな味わいがあり、さっぱりとした後味です。
フィレンツェ風にんにくのトマトソース

にんにくのトマトソースと書いています。
けれども、唐辛子の主張がつよめ。辛いのが苦手なひとは食べられないかもしれないほどに、HOTなトマトソースです。
カプサイシンの分子が飛びまわり、さらに唐辛子がもつ酸味もふりまいています。
トマトもその赤い鷹の爪にひっぱられるように、明るく澄んだ酸味になっています。
緑色の乾燥したオレガノの香りも感じられました。

パスタソースは、トマトの水分を徹底的に排除しきったあとのように、トロリとした質感です。
すこしトマトの果肉の形をのこし、食感に変化をつける匠の技。
ニンニクはすりおろしたものをトマトと一緒に煮つめているようで、味わいの隠し味、縁のしたのちからもちになっています。
肉厚のトマトと唐辛子の皮を焦がしてから、剥がして煮つめたような爽やかでありながら、ビター成分をふくんだトマトソースの味わい。
そして、トマトの風味が流れさった瞬間、頭皮に汗がしみでるほどの辛い衝撃がのぼります。
すこし唇のしわもビリビリと痛むほどの辛さです。
トマトの酸味、唐辛子の辛味のおかげで、さっぱりと、辛いトマトソースです。
だいじな用事があっても食べられるニンニクパスタともいえます。
シチリア風蟹のトマトソース

ひし型のカニを形のまま焼き、トマトなどの野菜を一緒にミキサーにいれたような豊満な香りがたちあがっています。
カニの味噌の風味、トマトの酸味、そしてすこし乳製品の旨味によく似たものもあるように感じました。
そして、イタリアといえばのバジルの芳烈な香りもあり、シーフードの香りをいい塩梅に調整しています。

あらゆるものから均等に水分を抽出した、はんなりとした舌ざわり。
そのなかに、1㎝以下に切られたタマネギの屹立した食感あり。
カニの白い果肉のなかに、トマトなどの野菜の旨味がしっかりと溶けこみ順応し、まるではじめから一つの食べ物だったかのように完成度の高い味わい。
ちっとも臭くないカニの栄養たっぷりのコク。トマトなどの水分を飛ばした充実した滋味。
さいごに、ひとひねりの唐辛子の刺激があり、後味はさっぱり。
目隠して食べさせたら一流料理店の味と勘違いしてしまうほどに、完成度たかし。
チェントロ風クリームミートソース

エレガントでラグジュアリーな香り。
上質な牛乳をとろかした上品でなまめかしい香り。そして、かすかにトマトの酸味がくわえられています。

水分のないミルクのようにねっとりとしながらも、どこか健康的な艶もあり、そしてトマトの酸味のおかげで後味はとてもさっぱり。
ゆっくりと旨味のボリュームがあがり、す~っと爽やかな後味につながります。
肉はおおきめで噛んだと実感できます。
パスタは太めのものを使ったほうが、クリームとトマトの旨味のどちらも受け止めることができ、ソースの風味をあますことなく堪能できます。
家庭的な味わいのパスタソースというよりも、よそいきで、お店で食べるようなお上品なパスタソースです。
ローマ風カルボナーラ

見ためは、カルボナーラです。ふしぎなことに、南国のフルーツのような甘い香りがあるように感じられるのです。
パッションフルーツの種にまとわりついているような、とろりとした甘さです。
もちろん、パンチェッタの肉の香りもあります。黒胡椒の風味は、すこしスモーキーだと思いました。
黒胡椒の刺激は、ひかえめです。お好みでたっぷりの黒胡椒をふりかけると味わいが、びッとしまるでしょう。

電子レンジで調理したのにもかかわらず、パスタからすべり落ちるほどにトロトロなパスタソースです。
熟成させたチーズと、ぷっくらとふくらみ元気な卵黄の味わいは、しっかりと堪能できます。
その旨みが、しずかに、ゆっくりと、柔らかくしみこむような印象をうけました。
味わいはしっかりと濃い。けれども、さらりとして軽妙、南国のフルーツのような鮮やかな甘みとコク。
胃はもたれず、食べていて疲れないカルボナーラです。
北イタリア風ポルチーニソース

しっかりと伐採されて人の手で管理された森林のなかを歩いているような静かでありながら、厚みのある香りが漂っています。
もっとも香りが重い、パスタソースかもしれません。
キノコの匂いが苦手なひとは鼻をそむけ、キノコの重厚な香りが好きなひとはニッコリと微笑むパスタソースです。
バターでキノコを炙ったような幽玄な香りが広がっています。
そして、すこし木の樽にいれて熟成させた醤油を焦がしたような香りも感じました。

パスタソースは、一撃で濃い、美味い、とわかるほどにキノコとバター、生クリームの衝撃がつよいです。
こってりと厚みがあり、艶々で、やわらかく湿潤にとんだソースの舌触り。
その柔らかいソースのなかに溶けこむように、キノコの食感があります。
ポルチーニを実感できる、高級志向のパスタソースです。レトルトで味わいえるとは驚かざるをえません。


