この記事は、CGCグループで売られている袋ラーメンシリーズを食べた感想を書いている記事です。
袋ラーメン1食の価格は、昭和か、と驚くほど低価格で100円以下です。
四捨五入すると50円になる価格で買えるスーパーもありました。
安かろう、まずかろう、そんな印象を多くの日本人はもたれていると思います。
正直にいうと、こ、これは、うまいぞ~と口からビームが飛びでて吠えるほどには美味しくはありません。
けれども、9割以上に日本人が、「うん、これいいじゃん、平均以上だよ、悪くないよ」
そんな感想をこぼすほどに、王道でハズレのない味わいにまとめられたスープと麺です。
それもそのはず、袋ラーメンを作っている会社は、ニコニコ笑っているマルちゃんラーメンでおなじみの東洋水産です。
つちかったノウハウから余計な雑費をおさえ、この原料高のご時世にもかかわらず、味わい自慢の袋ラーメンを提供してくれる企業努力には自然と頭がたれます。
スープの味は、醤油と味噌、塩、とんこつ。基本の四天王がそろっています。

作り方は、規定の量のお湯をわかし麺を茹でる。

粉末スープをいれた鍋にいれれば出来上がりです。
麺

CGCの袋ラーメンの麺は、どのスープでもおなじ麺のように感じました。
白い龍の背のように波うち、小麦のほがらかな色合いをいかしたイケメンといいたくなる端正な見ため。
つよくウェーブした麺の形を舌のうえで実感できるほどに、しっかりとグルテンが形成されています。
舌のうえを縦横無尽に飛び遊びまわるほどに元気のよい麺です。
めちゃめちゃ強い弾力とコシではなく、あくまで自然な弾力とコシはすすりやすく、食べやすい常識的なものでした。
かために茹であげると、かっちりとした麺の表面にスープがよくからみつきます。
時間がたつと、スープを麺のうちにとりこみ膨らみ、柔らかくなります。
スープを吸い込む速度は、かなり駆け足です。硬い麺が好きなひとは一気通貫にすすりあげましょう。
柔らかい麺が好きなひとは、長いこと待つことなく豊満な麺にうっとりとさせられます。
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まるで植物性の食材で作られたといわれても納得してしまうほどに、脂が浮いていない澄んだ琥珀色のスープ。
香りは醤油というよりも、チキンスープです。

チキンの骨の汚れと血合いをしっかりと落とし削り、おおきな鍋にいれコトコトと弱火で煮たシンプルにして頂点に位置する旨味の集結。
チキンの外側には、タマネギの茶色の皮あたりも一緒にいれた滋味。青いネギの風味。ニンジンのほがらかな自然な甘みの御三家がゆったりと存在しています。
チキンの味わいを壊すほどに醤油はたくさんいれておらず、外国人が日本は醤油の匂いがしまーす、といわないぐらいに醤油の香りはひかえめです。
黒胡椒を粉になるまですりつぶした刺激があり、しつこさもくどさもなく、こざっぱりとした後味です。
どのスープにもいえることなのですが、ラーメンにいれることができる食材であれば、麺のうえにのせることができるように調整された味わいのスープです。
冷蔵庫にのこっている野菜。昨日の食べのこした料理。すべてをラーメンの丼のなかにいれ処理することができます。
味噌

仙台や信州系統の味噌をとかしこんだスープです。
すこしだけ赤い唐辛子と黒い胡椒の辛さ、刺激があるように感じられます。
頭に汗がにじみあがるほどの辛さではないので、辛いのが苦手なひとでも食べやすいとは思います。

醤油かな、と思う色です。味噌を熟成させたときに浮きあがる上澄みで作られたスープのような味わいで、これほどに淡麗で飲みやすい味噌スープを飲んだことがありません。
体調が悪くても、二日酔であろうとも飲みやすい味噌スープです。
豆の旨味が、いい塩梅にうすくのばされ、スープのすみずみにまでいきわたっています。
肉系の旨味もあるにはありますが、野菜、けんちん汁など野菜をたっぷりといれた料理とおなじように、根野菜の茶味がかさねられています。
ニンニクはひかえめ。辛さもひかえめ。
そのあたりが、モノタリナイと感じられたかたは、御自分がシェフになり(腕を組みながら)味わいを調整すると、右肩あがりにスープの味わいが美味しくなります。
塩

無塩バターを熱いスープに溶かし込んだような優雅な香りが、白い湯気に混ざっています。

けれども、スープに脂はほとんど浮いていません。
蓮華のそこが見えるほどに、澄んだ塩スープ。
見えないのは味わいの正体。塩スープを飲んだ瞬間、おおげにいうならば白い旨みの隕石ふたつが衝突し分裂したような強い旨味を口中に感じます。
その旨味はチキンのようでもあり、海鮮のようでもあり、海洋の深層から組みだしてきた海水のミネラルをたっぷりとふくんでいるような、くっきりとした輪郭につつまれた手ごたえのある旨味を実感できます。
明るい鏡の水のごとくクセがなく澄明で飲みやすい。けれども、口にふくんだ瞬間に、旨味が暴発します。
さっぱりと、味わいの濃さをひとつのスープのなかで両立させています。お見事としかいいようのない完成度の高い塩スープ。
旨味という一点をとって申し上げるならば、塩ラーメンがナンバーワンです。
スープの後味には、黄色い柚子の典雅な酸味がありお上品な後味でした。
とんこつ

なぜか、豚というよりも、牛のホルモンの香りが鼻孔にとどきました。
柳の葉のように、さらりとした白濁したスープ。

とんこつのムセかえるような獣の匂いは、スープのどこを眺めても、ひっくりかえしても見つけることはできません。
まるで豚の二番だしで作られたように、雑味、えぐみ、くさみ、すべてが除去されている高級料理のフォンのような様相のスープです。
とんこつといえばの、旨味の表層は再現できています。
けれども、唇が脂でコーティングされるような愉悦はありません。
麺とスープだけだと何スープなのか、ひとによっては判断がつかない可能性あり。
いろいろな具材をのせることで、白い靄のなかから豚骨の姿が浮かびあがります。


