ニッキーフーズのすき焼き風うどんを食べた感想を書いています。
牛脂を黒い鉄鍋のうえで溶かし、牛肉を焼きわりしたをくわえたような、しっかりとすき焼き風のおつゆ。
おつゆの甘さはひかえめ。うどんとあわせやすい甘さだと思いました。
うどんは、讃岐うどんのようにしっかりと充実した噛みごたえがあります。

すき焼き風うどんは、鍋ひとつあれば作れます。
冷凍庫からうどんと具、おつゆの素をとりだして、わかしたお湯にいれて煮ればできあがりです。

牛肉だけでなく、ねぎ、にんじん、麩などの具もはいって1食のお値段は税込313円(税込)
すき焼き風うどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、牛の存在を感じとれる豪勢なうどんをおうちでたのしめます。
すき焼き風うどん(ニッキーフーズ)実食レビュー

牛脂を熱した香り、さらにそこに牛肉をならべ、焼きあげたところに醤油とみりん、日本酒、砂糖を混ぜたわりしたをくわえ、じゅんっと蒸発させたような豪勢な香りが器のうえに漂っています。
ひとは、その香りをかぐだけで、白ご飯や生卵、日本酒やビールを用意したくなる蠱惑的な香り。
あの明治の文明が開化した先駆けともいえる近代日本人に調和するすき焼きにうどんをくわえた冷凍うどん。

スープは、醤油をおつゆでわった、醤油ラーメンのような色です。
おつゆを飲むと、はんなりと甘い。白い精白された砂糖というよりも、ミネラルなどをふくんだ黒砂糖のような甘みだと感じました。
甘さはひかえめで、砂糖が山とつもるほどにくわえられていないようです。
そして、味噌の風味もあります。名古屋系の黒く赤い、かちッとした硬度のある風味の味噌のように感じました。
味噌の風味が、味わいを厚く濃くし、焦げにもよく似たあえかな苦味が後味をさっぱりとさせています。

うどんは、ほんのりと黒いおつゆをすいこんでいます。
一気にすべてのおつゆを吸収してしまうほどに、柔らかいうどんではありません。
そして、のびにくく、おつゆの熱さに苦しんでいても、しっかりとふやけず、のびず、しっかりとした質感を温存しています。
黒いおつゆにそまった白いうどんの口あたりは、こなれており、傷ひとつなく、つるつると苦もなくすすりあげることができます。
あまりにも滑らかにすすりあげることができる、ゆえに、うどんの端が飛びはねてしまい、黒いおつゆが飛ばないようにご注意ください。
うどんの内部の粉と水は、まるではじめから一つの物体のように混ざりあい、分子と分子が結合しており、むっちりと張りきった食感です。
ぐぐッと沈みこむ弾力があり、噛みきるとバネのように飛ぶコシもあり元気がよろしいです。

お肉はうすい、けれども噛みごたえがあり、野生をよびおこす底力があり、噛めば噛むほどに、肉の滋味、調味料がおりなす複合的な味わいがしみだしてきます。

王道なすき焼きのおつゆです。
さまざまな具材をいれて、いろどり、食感をにぎやかにすれば、豪華で絢爛な一品を作ることができます。
300円ちょっとで、しっかりとお腹を満たすことができ、体もほかほかになるうどんでした。


