この記事は、讃岐カレーうどん(高松日清食品)を食べた感想を書いています。
うどん消費量日本NO1の名を冠する歯ごたえがむっちりと充実した白いうどんと、日本中で愛されているお出しをきかせたカレーとの共演をたのしめる冷凍食品です。
カレーの辛さはひかえめ。辛いのが苦手なひとでも食べやすいです。
実感できるスパイシーの香り。そのしたには、鶏や和風だしのベースがあり、洗練された口あたりでありながら、奥行きにとんだ豊かな味わいでした。

作り方は、かんたん。鍋に水をいれ沸騰させる。冷凍庫からとりだし、透明な袋をあけ、うどんとカレーをいれるだけです。

できるだけ小さめ鍋のほうが、うどんすべてを鍋につけこめます。
一食の重量は驚異の300g。しっかりとお腹はふくらみます。
一食のお値段は、税込264円(2025年現在)

もしも、すこしモノタリナイと感じられたときは、白米をのこったお汁にいれるだけでお上品な和風カレーとしてリバイバルします。
讃岐カレーうどんは、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、讃岐うどんとカレーのシンフォニーをおうちでたのしめます。
讃岐カレーうどん(高松日清食品)実食レビュー

たんねんにすり鉢でこねあげられたような香辛料の香りが、器のなかから飛びだしています。
そのカレー香りは、スマートに洗練されており、下品な刺激はなく、たいへんにマイルドで柔和な香りです。
雑味をけずりきった澄んだ鶏ガラのだし、そこにかつおと昆布、シイタケの出汁と醤油、みりん、日本酒で味を調整しためんつゆをくわえたような日本人におなじみの香りもあります。
いれる水の量と、火力、ゆでる時間のちがいから、おつゆの粘度はかわると思います。
かたくり粉やタピオカ粉などをゆるく水でとき、おつゆにくわえ湿潤にとんだトロミです。
トロミは、温度を逃がしにくい性質をもちます。時間がたっても熱々です。ただし、火傷にはくれぐれもご注意ください。
おつゆは、スパイスの香りだけをのこしています。
舌ざわりは、粉末がのこっていないので、ざらりとしておらず、まるで上質な葛粉をとかしたように気高いものです。
おつゆを飲むと、柔らかい風にのったカレーの風味が静かに、穏やかにひろがります。
クミンの香りはひかえめ。できるだけ刺激する角をけずりとったマイルドなカレーの味と香りは、日本人の8割に好まれると思います。
ガツンとした衝撃をたのしみたいかたは、すこしモノタリナイと感じられるかもしれません。
カレーの風味のしたには、鶏をベースに和風だしと、醤油を少々くわえたような、格調高く澄みながらも、薄い味わいを重ねあわせた立体的な味わいが実存しています。
カレーうどんのおつゆは、飲みやすく、刺激はひくい。
けれども、しっかりとスパイスをいれているおかげか、胃をキックし食欲を増進し、熱だけでない薬効成分が体を芯から温めてくれます。

うどんは太め。讃岐うどんらしく、存在感のあるごんぶとうどん。
包丁で生地をたちきったように、うどんの角はぴんしゃんたっています。
うどんの表面にカレーの味わいがしみこんでおり、すこし柔らかく艶のある舌ざわりです。
カレーに包まれた白いうどんは、舌のうえを流れるように動きまわるほどになめらか。
そのうどんを歯でかむと、がしっ、むにっとした音が口中でこだまします。
しっかりと白い小麦をこねあげ、グルテンをつくり、粉と水をみごとに調和させている迫力いっぱいの弾力とコシ。
噛みきったうどんひとつひとつが、まるでお団子のように、口中を元気に飛びまわるほどに活きがよいです。
カレーの刺激になれた舌は、うどんの中心にある精製された白い至純な小麦の旨み、甘味を見つけだしてくれました。

カレーうどんのおつゆは、いろいろな食材をしっかりとうけとめる広い度量をもちます。
お好みの食材をくわえチューンアップすることで、さらに満足できる一杯へと進化します。
