さぬき麺心のなまざるそば(つゆ付)を食べた感想を書いています。
打ち粉がふられ、しっかりと密閉されたなまそばです。
なまそばは、石臼でゆっくりとひいた蕎麦の実の色のように健康的な色をしています。
ルチンやらポリフェノールをたっぷりとふくんでいる気配を発しています。
ちゅるりと一回転するほどに軽く、さらに舌ざわりがおっとりとしており軽い食感のなまそばです。
暑くて、うなるような湿度の日でも、さらり、くるりんぱと食べられる軽妙さ。

つゆ付ですので、一袋のなかでそばが完成します。つゆは水で割る必要なし。いそがしい日本の味方なつゆです。
お湯をわかす必要はあります。暑さにたえてお湯をわかしてください。
あとは、ゆでる、水で冷やせばざるそばを食べられます。
さぬき麺心のなまざるそば(つゆ付)は、生協で注文しました。
注文さえしておけば、おうちまで冷凍した状態でもってきてくれます。
いそがしくて買い物にいけないひとも安心して、さぬき麺心のなまざるそば(つゆ付)を堪能できます。
さぬき麺心のなまざるそば(つゆ付)実食レビュー

荒地でも文句をいわずにすくすくと育つ蕎麦の実。
日本の段々畑にうわっている蕎麦の朴訥した滋味をふくんだ香りがゆっくりと漂っています。
その蕎麦の実を、石臼で熱をあげず、ゆっくりとひいた自然な色をそのまま落としこんだ蕎麦の色。
健康にキクっといわれている栄養素をふんだんにふくんでいそうな企みのふかい色合い。
かなり本格的な蕎麦の奥ゆかしい色。

そばは、熟練の職人が精魂をこめて薄くのばし、定規ではかったように細く切りあげた洗練された見た目。
ゆで時間でそばの口あたり、歯ざわりはかわります。ゆで時間がみじかいと水をまとったように滑らか。ゆで時間がながいと、空気をふくんだように軽い食感になります。
そばは切れにくいと感じました。ただ、ゆでるときに雑にお箸でガチャガチャかきまわすと切れます。
蕎麦を噛んだ瞬間、太陽光をたっぷりと吸収した蕎麦の外側の栄養がたっぷりであろう実直、剛直な味わいが、あえかにたちあがります。
そばが、しっかりといれられると実感できる香りです。

つゆは、かつお節の香りが8割。そのほかは昆布としょうゆ、ほのかにシイタケ、そして、みりんと砂糖の甘味。
すこしつゆの量がすくない、と感じられました。けれども、味わいはどっしりと濃く。人によっては甘いと感じらえるほどの充実した旨みがあります。
すこし水をいれても十二分においしいおつゆだと思いました。

また、温かいおつゆで食べることもできます。
軽い食感のそばです。もしかしたら、すこし量がたりないと感じられるかたもいると思います。

卵をいれて月見そばにしてボリュームをだしましょう。


そんなときは、納豆や長芋、お好みの食材をトッピングしてください。

また、元気のないときは、りきがつきすぎて坊主の修行のさまたげになると食べるのを禁ぜられたニラをのせましょう。
素朴な蕎麦の食感と、りきりきした香りのニラの相性は滅法界よいものです。
いろいろな食材と調和する、いや、そばにのせられるほとんどの食材とあわすことができる、といっても過言ではないそばだと思います、よっぽど突飛な食材以外は。
